居眠り磐音 武士の賦 佐伯泰英
初恋の夏 宝暦八年 1758年 土佐高知藩山内家 近習目付重富百太郎の次男として生まれた利次郎の少年時代。四才で殿様の御殿の庭の泉水で水遊びをしていた利次郎は、殿様と話をする。御殿に忍入っていることを知った両親は、利次郎の母・富美の実家の父・八右衛門新田に面している常陸国麻生藩新庄越前守一万石の下屋敷で隠居・伊丹治一郎に預けた。祖父が亡くなるまで六年間を過ごす。
霧子の仇 高野山の麓、内八葉下八葉と呼ばれる雑賀衆の姥捨ての郷で暮らしている霧子。婆さまから、八年前、摂津堺から放浪者の下忍雑賀衆泰造一味に勾引かされて三才の時に連れてこられた娘だと知らされる。霧子は男姿で暮らす。八年ぶりに訪れた泰造一味が郷を訪れた。
利次郎は次男三男が集まる八丁堀近くの村上道場へ四年通う。五年目半ば、直心影流佐々木道場の住み込み門弟となる。
出会いの時 霧子は父母を殺したのが雑賀衆下忍泰造日根八と知り、身内の仇を討つつもりで泰造一味と一緒に郷を出た。泰造一味は押込み強盗を繰り返した。数年後、日光で家基一行に捕らえられ、直心影流佐々木玲圓の預かりとなった。
平林寺代参 坂崎磐音とこんは玲圓・えい夫婦の養子となり、こんと所帯を持つことを決めた。豊後に行き父母に報告に行く前に川越往還の途中の平林寺に行くことになった。霧子と松平辰平と重富利次郎の五人旅になった。平林寺の用を済ませ、川越で道場主を頭にした無法者の集まりを退治した。
居眠り磐音江戸双紙 野分けの灘を出してきて読む。
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