京都寺町三条のホームズ 14 望月麻衣
〜摩天楼の疑惑〜
真城葵は滝山利休と好江と共にニューヨークに行った。世界的な女性キュレーター、サリー・バリモアの女性キュレーター育成の一環で招かれた。待ち受けていたのは厳しい試験だった。葵は特待生に残り、他の二人と企画展示のプロデュースすることになる。
葵はサリーの師匠でもあり、清貴も師事しているトーマス・ホプキンスから、サリーと篠原陽平の25年越しの仲違いの理由を調べて欲しいと相談を持ちかけられる。
葵は25年前に闇取引所・アルダリーで売りに出されたフェルメールの絵を本物と鑑定した篠原に対して贋物と鑑定したサリーがいたことを突き止める。葵は篠原にサリーは篠原を守ったのだろうと言う。
葵は誰も篠原の所有とは知らないが、いつどこで知られるか判らない。サリーは篠原のことを考えていた。絵は篠原の物で篠原が鑑定して篠原が儲けるという構図にならないようにしたのだ考えた。
特待生の展示会のオープン前日のプレオープンパーティに、篠原が現れ、篠原はサリーに心配してくれていたのに妨害されたと逆恨みしていたことを誤った。ふたりは和解した。
葵たちの展示会も好評だった。三人のまるで違うジャンルを影響し合ってつながっていることを見事に表現していた。葵は利休の幼馴染み・遙香の父親の店の和傘を使った。今回、ただの幼馴染みだった利休と遙香は彼氏・彼女になった。
清貴が駆けつけた。パーティを抜け出した。
葵はもやもやしていた清貴に対する気持ちが晴れていた。清貴に対する嫉妬があった。好江が遠すぎる相手には嫉妬しない、嫉妬を覚えるほど近くなったということと言ってくれた。また今回清貴のいないところでやったことで自信も持った。
清貴は葵がニューヨークへ留学することを覚悟した。サリーからの誘いもあったようだ。
葵はホームズに教わりたいと言った。ひよっこのこの大切な時期にニューヨークで勉強するよりもホームズの教えを受けられなくなる方が私にはもったいない。私はあなたといたいです。ホームズはあなたにそう思い続けてもらうために頑張ろうと思う。
葵は上海の出来事を小松からのメールで知った。円生のことも知った。
掌編 流した想い 宮下香織はいい人だと思うが、小日向圭吾を恋愛対象に考えられない。梶原春彦に会った。彼は香織たちの先輩・目黒朱里に別れを告げられて泣いていた。
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