2020年6月14日日曜日

燃ゆる想ひを

燃ゆる想ひを 鈴木輝一郎
 慶長五年。伊吹山で薬種問屋を営む不破屋の女主・とき31才。子供はいない。関ヶ原戦い前日、突然、養子の夫に外に子供がいることを知らされ、母親が亡くなり連れて来られる。夫と息子・作之助15才は徳川方の薬師として戦いに従軍する。
ファザコンのときの微妙な精神時に関ヶ原の戦いが終わり、落ち武者を匿う。切支丹の地位のありそうな落ち武者、晏牛頭天王と名乗り、誰とも判らず介護をし、恋をする。緊急時に現れ助けられる。恋をした相手が小西摂津守行長と判る。小西行長は捕まり処刑された。
 行長が弥九郎と名乗っていた頃、堺の薬屋魚屋の総領だったころ、夫は魚屋にいた。弥九郎様はよくしてくださったと懐古する。

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