代官山コールドケース 佐々木譲
十七年前に代官山で起きた暴行殺人。容疑者の死で事件は解決したはずだった。今、川崎で起きた同様の殺人現場から同じDNAが見つかった。真犯人は別にいた。特命捜査対策室の水戸部に密命が下る。警視庁の威信をかけ、神奈川県警より先に犯人を逮捕せよ。
犯人と思われた自殺した被害者の恋人・カメラマンの残した写真が手掛かりになる。残されたDNAは三つ。一つは恋人、一つは写真に写った建築家、もう一つは川崎にも残された不動産屋のものだった。建築家は殺してしまったと思っていたが、後からきた不動産屋が殺していた。写真を撮られた建築家は、写真を取り返すためにカメラマンを殺した。ネガも盗んだがベタ焼きが残っていた。自殺と思われていたが殺されていた。神奈川県警よりも早く不動産屋を逮捕した。
この時期サリン事件のため警察は慌ただしかった。
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