うらんぼんの夜 川瀬七緒
2021年6月29日火曜日
うらんぼんの夜
2021年6月27日日曜日
まんまことシリーズ⑧ いわいごと
まんまことシリーズ⑧ いわいごと 畠中恵
こたえなし 富くじで得た十五両の使い途を巡り三人の男たちが揉めている。一膳飯屋で働いている五郎太はみつと一緒になって屋台店をすることになった。小間物の行商をしていた六蔵は白粉屋の娘と縁組が決まった。七助は自分の五両と五郎太と六蔵から三両借りいちの借金を返済して一緒になることになった。
吉五郎の縁談 北山与力の娘・紀乃との縁談が決まった同心見習い・相馬吉五郎の御用箱から血塗れの刃物が出て来た。吉五郎の縁談は破断になった。刃物は紀乃に縁談を申し込んでいる旗本・川端が奉行所の中間に金をわたし入れさせたものだった。川端は若隠居になり弟が跡目を継いだ。
八丁堀の引越し 同心から吟味方与力へと出世した相馬家。大倉屋の質問は何故、元吟味方与力は辞めさせられたかだった。赤羽屋から賄賂をもらったことが理由だったが、調べた結果、賄賂を贈ったのは奈加川屋だということが判った。奈加川屋は中追放になり赤羽屋はこっそり返された。
えんむすび 雪との縁談を白紙にした町年寄・樽屋は麻之助に縁談を持って来た。届いた三つの縁談はどれも怪しげな事情を抱えていた。一人は武家奉公希望で相馬家が決めた。一人は好いた相手と一緒になれるよう清十郎が世話をした。一人は大名の側室の話をことわるために商家との縁談を大倉屋がまとめた。西森金吾が和歌に麻之助さんに嫁いではどうかという話が纏まった。
いわいごと ついに祝言を迎える麻之助に元縁談相手・雪が相談にきた。雪も縁談がまとまった。雪の持参金の土地の沽券状が無くなったので見つけて欲しいとのことだった。麻之助は雪の縁談相手夏月屋に行き話を聞き、沽券を持ち出した者、箪笥に隠した者が要ることがわかった。麻之助はすべて話沽券状を見つけて雪は式を挙げた。
麻之助と和歌も式を挙げた。
2021年6月24日木曜日
2021年6月22日火曜日
新吉原裏同心抄〈四〉 祇園会
新吉原裏同心抄〈四〉 祇園会 佐伯泰英
吉原の評判の遣り手が不可解な辞職をしていた。異変を感じた四郎兵衛ら会所の面々は背後を探った。浮かんだのは家斉の側御用取次の朝比奈義稙だった。四郎兵衛は拐かされ遺体となって吉原に返された。
祇園会の神興洗の朝、三人目の犠牲者が出た。犯人は、禁裏に関わる殺し屋、禁裏一剣流不善院三十三坊の弟・七十七坊と思われた。神守幹次郎は七十七坊を呼び出す。禁裏御料方副頭綾小路秀麿、薩摩京屋敷用人頭南郷皇左衛門を立会人に果たし合いをする。七十七坊は死んだ。四郎兵衛が暗殺されたことを知った幹次郎は江戸へ向かった。
2021年6月20日日曜日
家請人克次事件帖③ 春告げ鳥
家請人克次事件帖③ 春告げ鳥 築山桂
口入れ屋・大和屋克次は先代・籐右衛門からかって請け判をつき親しくしていた船宿の主人が首を括った事件を調べて欲しいと頼まれた。
克次が調べると何十年も前から信州の人宿と江戸の口入れ屋の阿漕な実態が浮かんで来た。克次に手を引かせようと京が拐かされる。飛び込んだ克次と正蔵が一味を捕まえる。大名と関係のある人宿だが、奉行所の役人も悪事の追求に前向きになっている。
2021年6月18日金曜日
2021年6月14日月曜日
2021年6月10日木曜日
新・居眠り磐音 幼なじみ
新・居眠り磐音 幼なじみ 佐伯泰英
2021年6月8日火曜日
2021年6月6日日曜日
風烈廻り与力・青柳剣一郎52
風烈廻り与力・青柳剣一郎52 生きてこそ 小杉健治
みすぼらしい物乞いの風体の年寄り、名は玉堂。彼と言葉を交わした者は、自ら死を選ぶ。世間が彼は死神と畏れる中、剣一郎は下駄屋夫婦殺しに遭遇。下手人の姿を目撃した指物師が不審な自死を遂げる。死神の仕業とされ騒ぎになる。
下駄屋夫婦を殺した犯人は、養子と仲間だった。その中一人の顔を見た指物師は、玉堂に扮した男に声を掛けられ連れ込まれた空き家で殺された。死神の仕業に見せかけたのだった。
玉堂は記憶がなく寺の納屋に住んでいた。玉堂の命が狙われた。十三年前、足袋屋の主人が病気の娘を亡くし、妻を首括りで亡くし、突然主人が行方不明になった。主人・吉五郎が玉堂だった。吉五郎の妻は、旗本の奥女中だった。旗本の子を身ごもり、吉五郎と一緒になった。娘を亡くした妻は、報告に行った。旗本に手込めにされ自死した。旗本と付き合いのあった吉五郎の腹違いの弟が、旗本の口利きで足袋屋を乗っ取った。吉五郎は殺され掛け記憶を亡くした。吉五郎は下働きをしていた女中の家で生活している。
剣一郎はもう一つ頼まれたことがあった。御徒組頭田所文兵衛の娘・菊の縁談だった。菊には決まった相手がいた。御徒衆の前島滝三郎だった。そこへ、御徒頭から一千五百石の旗本の息子と、二千石の旗本の息子から、話が来た。断ればいろんな害をなして来る。二人の噂は良くなかった。人を使って前島を殺そうとした真島兵太郎には正面から会い、行いを暴き、諭す。上役を使って苦しめる旗本の父親に会い、たまたま足袋屋に関係した旗本だったため十三年前のことを聞き出し、田所家への手出しを禁止するよう求めた。
2021年6月4日金曜日
たすけ鍼 立夏の氷菓子
たすけ鍼 立夏の氷菓子 山本一力
衣替え 尊宅検校の娘・さゆりは身体に剛毛が生えている。検校が嫌われ者の高利貸しの所為だと言われている。染谷が鍼と灸で取り除いた。染谷は検校がみなに内緒で目の不自由な子に按摩の技を教えていることを知った。
居眠り初め 湯屋の二階で食中毒患者が五人出た。家に帰っていた娘・いまりも一緒に往診に行く。鍼と灸で痛みと食あたりを治した。いまりは父親の技を初めて見た。感銘を受けた。
正徳の湯 1834年 染谷と妻・太郎は、昭年夫婦が行っている箱根の芦の湯へ行く。染谷は按摩に文句を言う江戸の左官職人に歩き方が悪いと歩き方の極意を教えた。
つぶ餡こし餡 太郎が応援している菓子屋・中村屋の主人が腰痛で染谷が行く予定だった。にんじんが入った膏薬で治ったと言う。扱っているのはやくざ者で騙されているのだが、菓子が売れるようにしたりするものだから主人は彼らから離れられない。染谷が行っても追いかえされる。
立夏の氷菓子 中村屋の主人が騙されている膏薬を売っているのは呉れ尾という渡世人だった。博打が好きな薬種問屋・鵜ノ木屋の隠居が、溜まった負け金の代わりにクズ人参を渡したのが始まりだった。隠居は強請られるようになっていた。知り合いの野島屋の紹介で隠居に相談された染谷は脇坂安勝に相談する。市中の襲いかかる難儀の時、筆頭となって援助活動をすることを家訓とすることで、内密に処理することにした。呉れ尾の跡地は火除け地になった。
2021年6月1日火曜日
プロ野球FA宣言の闇
プロ野球FA宣言の闇 中島大輔