2022年12月20日火曜日

ぬくもり 時代小説傑作選

ぬくもり 時代小説傑作選 細谷正充編

 迷い鳩 宮部みゆき 霊験お初捕物控
姉妹屋の初は柏屋の内儀の袖に血を見た。家の中の一部屋は血だらけだった。鳩が飛ばされ受け取るはずの女中は殺されていた。

 色男、来たる 田牧大和 鯖猫長屋ふしぎ草紙
サバが暮す鯖猫長屋に、絵描きの拾楽は、元役者の涼太を連れてくる。

 犬に仏 小松エルメ
円福寺で飼われる次郎。五才の時、次郎を発見した諒斎は動物の言葉を理解した。諒斎は悟りを得たと思われていた。七年経つが、諒斎は寺で修業中だが、仏門のことは熱心でない。

 カチカチ山 櫻部由美子 
頭巾持ちの家系に生まれた乙吉が、鳥や獣の声を聞き、奥ノ村の文蔵を助け、江戸から逃げてきた盗賊親分を捕まえた。

 紅蓮白峰 西條奈加
秋成は、雨月が結ぶ香具波志庵に居候していた。遊戯という兎の妖が来る。雨月と遊戯が怨霊と遭遇し、紙問屋の秘密を解き明かす。
 

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