わが家は祇園の拝み屋さんEX 完その後 望月麻衣
〜愛しき回顧録〜
小春たちが進む道を見つけた五年後。
学徳学園高等部に、OGMニ代目結成しようとする少女・一ノ瀬寿々がいた。千歳がいた。寿々は小春や澪人たち元OGMに話を聞こうとする。
愛衣は、関西のグルメやファッションを発信する雑誌と全国の不思議情報を発信するする雑誌を出す小さな出版社に勤めていた。本当に心霊現象がおきているかを確認して『組織』に報告する下請け企業のような仕事もしていた。
寿々は愛衣と問題の木を見に行く。愛衣と手をつなぐと不快さや悪臭が飛んでいく。愛衣は何も見えないが、悪しきものを寄せ付けない力が強いことが分かった。寿々は霊を祓おうとして失敗する。現れた朔也が霊を祓い、寿々に神様や自然のエネルギーを使うことを教える。
愛衣と朔也は告白し合って付き合っていた。小春と澪人のことを聞いた寿々に、朔也は土曜日に祇園のさくら庵に行くことを進めた。
寿々、透、剛士の先生・阿倍公生宅で、賀茂和人と阿倍由里子に会う。和人は医師、由里子は獣医師の国家試験の受験生だった。
土曜日、小春と澪人は、婚姻届けを出していた。さくら庵で祝いの会が開かれた。
18才の誕生日、澪人にプロポーズされた小春は、大学を卒業したら結婚したいと言った。
二人が結婚を約束した時、黒龍が現れ、澪人に子供が出来れば、驪龍と名付けて欲しいと頼む。澪人は小春に伝えると言い、理龍と考えた。
小春は大学の四年間を、東京の両親と生まれたばかりの弟・夏樹と暮した。卒業後、学徳学園の養護教諭になりスクールカウンセラーを兼任していた。
宗次朗と杏奈は吉乃と一緒に住み、安寿と風駕という二人の子供がいる。宗次朗は店舗を四店に増やし、風駕を背負って店を回っている。杏奈は主演ドラマを持つ女優になっていた。
五月、二人の結婚式と披露宴が上賀茂の家で行われた。陰陽師の人々、二人の家族、寿々たちも参加した。
寿々は、千歳が、姉のように小春を慕っていたのではないことを知った。千歳は自分の初恋が遠に終わっていたことに気付いた。
最後に若宮・黒龍様が現れた。
0 件のコメント:
コメントを投稿