九代目長兵衛口入稼業〈四〉 獄門首に誓った女 小杉健治
江戸で口入屋を営む幡随院長兵衛の女房・蝶。見知らぬ男に人間違いされ発せられた言葉から、盗賊・山嵐の繁藏一味が捕まった。繁藏は引き回しのうえ処刑された。
蝶が間違えられた紺は繁藏の情婦だった。紺は繁藏の仇を討つと決めた。
父親的存在・善次に助っ人の斡旋を頼む。
友三郎の助けで、蝶と紺を間違えた男・定吉を牢脱けさせる。蝶の命を狙い始めた。
長兵衛に、将軍家菩提寺大伽藍の修繕工事の入札に加わることができる話が舞い込んだ。
江戸の侠客で一、二位を争う、天田屋の彦太郎と知り合いになる。
蝶は何度か襲われるが、みんなに助けられた。
善次が殺された。善次の馴染・由蔵が現れる。
紺と定吉は、由蔵の話から、友三郎の狙いが長兵衛だと気付く。善次を殺したのも友三郎だ。友三郎を助っ人にしたのは彦太郎だと知る。
彦太郎の家に行く予定の長兵衛夫婦に、彦太郎一家に殺され犯人が自分たち二人になる計画だと知らせる。
長兵衛たちが殺される寸前、定吉は、蝶を助ける。定吉は斬られる。長兵衛と彦太郎の一対一の勝負になるが、彦太郎は死ぬつもりだった。彦太郎は暗殺や奉行と結託して不正をしていたことを恥じて死んでいった。
定吉は、紺が鎌倉の尼寺でみんなの菩提を弔うことを願って死んだ。
由蔵が、善次のところから繁藏の残した金を持ってきた。紺を鎌倉へ連れて行った。
長兵衛は、修繕工事を天田屋を継いだ葉と一緒に請け負うと決めた。蝶の提案だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿