新御刀番 黒木兵庫 ①無双流仕置剣 藤井邦夫
江戸表で水戸藩邸で何やら不穏な動きありとの知らせを受け御刀番・黒木兵庫は国許を発った。水戸藩主・斉脩の庶子・京之介とその母・眉の方が暮す向島の下屋敷に時の老中・水野忠成の懐刀・土方縫殿助が訪ねて来たという。土方は将軍・家斉の娘・蜂姫を斉脩の正室に輿入れさせた黒幕。しかも七年前に裏柳生を使って当時、虎松と名乗っていた京之介を亡き者にせんと企てた過去があった。阻止したのが黒木兵庫だった。
京之介は土方は自分を値踏みに来たと思っている。土方が何を言っても笑っていた。黒木が連れてきた新八は、下屋敷に忍びが入っていることを掴んだ。
京之介は遠眼鏡とオルゴールを持ってきた。
中屋敷にいた蜂姫が上屋敷に入った。
蜂姫の御広敷番に土方と通じるものがいる。夜、忍が進入した。黒木が忍の進入を阻止した。土方に通じる・沢井が、蜂姫を襲う。護衛の牧野が沢井を阻止した。兵庫は、沢井が土方の手の者と姫に話す。姫を害し、殿と水戸藩の責を言い募る道具にするため。蜂姫は土方は自分の味方と思っていた。
兵庫は、土方の動きを探り、下屋敷で夜を過ごす日、忍び込む。土方の寝込みを襲い、眼前に胴田貫を何度も閃かせる。土方は意識を失った。鼾をかいていた。卒中になった。
伊賀の平蔵が兵庫に挑んできた。倒した。
京之介は外に同年配の友達を作った。母子で野菜を売っていた。
水戸藩士が斬られる事件が続く。目的は黒木兵庫だった。伊賀の平蔵の娘の敵打ちだった。
井上真改かと思った刀は折れた。
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