前略、山暮らしを始めました。5 浅葱
佐野昇平 二十五才 独身 故郷から離れた山を二つ買い、暮し始めて約八か月。
三日目、屋台で買ったヒヨコを三羽購入。一か月でニワトリになり、尾羽の部分は恐竜のような鱗がついた尾があり、鉤爪、ぎざぎざの歯がある。性格も違い、かたことの言葉をしゃべる。東側の山の住人は、年下の女の人で、桂木実弥子さん。ドラゴンのようなトカゲと暮している。やはりかたことしゃべる。西隣の人は、相川克己さん。大蛇と暮している。片方は上半身が人間の奇麗な女性の姿をしている。
桂木さんは、妹と共に雪が降る前に町に降りた。妹は車の免許を取る予定。
陸奥さんたち猟銃チームが、裏山に来る。一日目は、墓参りと山の神に挨拶。墓までは車で行けるが、山の頂上までは道が無い。作るつもりではいる。
翌日から始まった。イノシシを狩、スズメバチの巣を獲ってくる。まだマムシがいる。
何か行事のある日は、タマが昇平の上に乗って起こす。重い。
タマとユマは卵を産む。生では食べられないが、大きくて美味しい。
昇平は、味噌汁を作って待つ。
桂木さんと相川さん以外の人の前では、ニワトリにしゃべらないように言う。
年末だから障子の張り替えをする。
ごみ捨てに行くついでに桂木さんに会う。
イノシシ料理のため湯本家に集まる。川中さんが、ニワトリの写真、動画を所持していることが判り全部消去する。
桂木の免許、実習はいいが、学科試験が危ないそうだ。
雪が降った。ニワトリの尾に竹箒をつけ振り回す。柔らかい雪だときれいに払える。
相川さんのリンは雪が嫌いで、見える雪は全て排除している。屋根はルーフヒーターがついていて雪下ろしの必要なし。相川さんが佐野家の雪かきを手伝ってくれる。
鎌倉作り失敗。雪だるまを作る。
昇平は、いつも世話になっている人に持って行く手土産に頭を悩ませる。
年末、年始を相川さんの家で過ごす。二日、相川さんで朝ご飯を食べて家に帰る。
三日、夕方から湯本家へ。毎日、餅、豪華食でお腹がいっぱい。
さわ山の其れの話
山の神 青年が危なかしく見守っている。ニワトリには其れが見えるようだ。
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