お髷番承り候《9》 登竜の標 上田秀人
深室賢治郎は深夜、屋敷で館林藩主綱吉に繋がる黒鍬者に襲われる。
堀田備中守の誘導で賢治郎の兄・松平主馬は奥右筆に賢治郎との義絶届けを出し受理される。義絶届けを知った目付は山本兵庫の死と賢治郎を結びつけ調べ始める。
堀田備中守は賢治郎に殺されお家断絶となった山本兵庫の家来に働きかけ、賢治郎の義父深室作右衛門を門前で襲わせ屋敷で暴れ逃げさせた。目付が入った。謹慎を言い渡される。作右衛門の行為は家を潰すものだった。
堀田は寵臣の賢治郎が目障りなのだ。
紀州頼宣といた賢治郎は、頼宣の手引きで阿部豊後守の屋敷へ行き、指示を受ける。
賢治郎はまだ、深室の養子になっていない。阿部豊後守は賢治郎を別家させるつもりで上様の目通りを願いに登城する。
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