2015年1月2日金曜日

立身いたしたく候

立身いたしたく候 梶よう子
野依駿平17 瀬戸物屋の五男が小普請組百五十俵の御家人の家に養子に入る。末は一緒になる予定の妹もよ10がいる。
矢萩智次郎 駿平の幼馴染み 百五十俵父は普請方、兄は普請方同心見習い15俵 
 小普請組 逢対に行く。御番入り指南黒田半兵衛とあう。徒組みの若い者のために指南の仕上げ上司を喜ばすために幇間の真似をしていた。
 同朋衆 二人の幼馴染み友坂雄也が同朋衆を務める家に養子に入り小山田雄定と名乗っていた。奥坊主・雄定は鯉の餌蚯蚓の用意をしていた。上司に苛められている雄定を助けた是阿弥が陥れられ御役御免になった。雄定は大手門前で是阿弥の潔白を上司に向けて言い募る。上司は虚為の申し立てをしたことで家禄半減隠居となった。雄定は養子をとかれ追い出され是阿弥の家で世話になっている。
 徒組 駿平は泳げない。練習していて溺れた所を一番組組頭・池堀宏太郎に助けられる。水泳上覧が近いが四人が練習に来ない事を悩んでいた。四人は個人の出世の道具にされるのは御免だと怠けていた。宏太郎は四人ならきっと出来るといい、動きを描いた紙を渡す。一番組が優勝し、宏太郎は上様から直々に希望を聞かれ、去年、御役を退いた、元の組頭を戻して欲しいと言った。徒頭が作事奉行になりたい一心でやめさせようとした四人の代わりに組頭が辞めていた。
 御膳所御台所 溝端宗十郎は注意されて不貞腐れ文句を言いつつ何ヶ月も仕事を休んでいる。町娘の啖呵で職場に戻った。
 長崎奉行 駿平は実家の瀬戸物屋の番頭茂平次と智次郎と長崎に行く事になる。智次郎が襲われている者を助ける。長崎で、矢崎家の遠縁の朋輩という長崎奉行所同心と共に、阿蘭陀商人と通じ抜け荷に加担している商家を捕らえた。駿平と茂平次は商家の帳簿を調べた。
 あらゆる人に土産を用意したのにもよの土産を忘れた。
 勘定所吟味 駿平は算が得意なので勘定所吟味を受けようと思う。野依家は武の家なので言い出せない。みんな知っていた。気にするな当主はおまえだ。と言ってもらえる。受けたが、又次の機会に挑みます。という。
 智次郎に師範代の話しがあった。四人の名前があがっていた。三人が智次郎を闇討ちした。弟子のいざこざを師匠が知り、師範代を置かない事になった。
 奥右筆 願いを出しても取り上げられないのが不満で奥右筆を呼べと管を巻いた見習い留守居役。奥右筆二人が、書状を取り上げ海防を主張し、褒美の大抜擢で一人は海防係りに移動した。一人はてこでも動かなかった。
 旗奉行・槍奉行 二人は智次郎の父の用で城内に入る。槍奉行と旗奉行が、年寄りが使いにくい便所の改善を訴えて便所の前で占拠していた。廻りがあたふたしている中、智次郎が構わず便所に入った。智次郎へ目付の誘いがあったが、城勤めは御免だと断わった。旅に出るという。
 駿平は一次吟味を通っていた。二次に向ける。
 駿平ともよの仮祝言の話しがでている。
 

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