百万両の伊達男1 郭の罠 稲葉稔
桜井慎之介は母を知らない。父を火事で亡くし、桜井勘三郎という六百石の旗本の養子になった。18才で養母を19才で養父を亡くした。
慎之介は養護所を作りたいために、悪い事をしている者に強請りをし、お金を貯めている。
強請ろうとした薬種屋小野寺屋千太郎が殺され、北町奉行所定町廻り同心・沢嶋又三郎に調べられ、千太郎殺しの犯人探しをすることになる。
元掏摸の卯乃吉と義侠心に厚いやくざ藤五郎の子分の喜之助の手を借りて調べて行く。
千太郎は裏仕事の紹介者・元やくざの足袋屋の善六に殺されていた。裏仕事は女衒の手助けだった。女衒の為右衛門出入りの花笠楼の参右衛門の隠し金の金庫の鍵を足脱けしようとした花魁から預かっていた。千太郎が鍵を持っている事を知った善六に殺された。慎之介は鍵が小野寺屋にあると思って押し入った善六と為右衛門の仲間を沢嶋に協力して捕まえた。
慎之介は薄幸の女・みずゑと出会い、酔って貯めていたお金を全部やってしまう。
慎之介には半年前に出合った思い人・琴乃がいるが正体不明である。
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