新酒番船 佐伯泰英
海次18才は、丹波杜氏四代目頭司の父に倣い、灘の酒蔵・樽屋の蔵人見習いとなったが、海次の興味は酒造りより新酒を運ぶ新酒番船の競争にあった。幼なじみの小雪が兄と結婚することに決まったことも切っ掛けになった。新酒番船三井丸に隠れて乗り込むことに成功した。丹波の山を駆け回り足腰がしっかりしていること、木に登れ遠目が利くことが幸いし、新入りとして働く。弓矢を使い、海賊船に襲われている新酒番船を助けることも出来た。最後には、砂浜を走り前を抜き一位で切手を渡す。「惣一番」になり海次は水夫になる。小雪と兄の祝言は延期になった。海次が三井丸で西宮に帰った時、小雪が迎えに出ていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿