えにし屋春秋 あさのあつこ
えにし屋 縁を結んだり、切ったりする。
花曇り 利根屋のお玉に、大店有明屋の主人との見合いの話を持っていく。お玉には職人で子供がいる好きな人・作蔵がいる。えにし屋はお玉と作蔵の縁を結ぶ。有明屋の主人はもともと、お玉の替え玉にした女中・おまいとの結婚が希望だった。有明屋の主人の求婚をおまいは断った。
夏の怪 えにし屋に、妻との縁を切って欲しいと願ってきた武家・作之進がいた。作之進が川に落ちて亡くなった。えにし屋の初は作之進の家族を調べる。妻が女中に命じて、女中は殺し屋を雇って、夫を殺したことが分かった。原因は、養女と養父の関係だった。
えにし屋の頭は才蔵、元は盗賊一味。押し入った商家から連れてきた初を育て、年が達ち盗みをさせようとした頭に楯突いて、才蔵は密告した。盗賊一味が捕まり獄門になった。才蔵は初と逃げ、十年たち江戸に戻っていた。才蔵は育てた初を盗賊にしたくなかった。
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