2022年10月20日木曜日

烈廻り与力・青柳剣一郎58 59

風烈廻り与力・青柳剣一郎58 59 約束の月 上下 小杉健治

 陸奥国白根藩水沼家は世継ぎ騒動で揺れていた。嫡男が病死、藩主も病に倒れ、将軍家との養子縁組が浮上する。藩主の落とし胤の存在が発覚する。

 青柳剣一郎は小間物屋の手代・清太郎をならず者から救う。店主の娘・絹に近づくなと脅される。二人は好きあっていた。絹にはいくつもの縁談話があった。清太郎は再び何者かに襲われる。

 水沼家の世継ぎと知らされた清太郎は絹に桔梗が咲く頃迎えにくると告げ、陸奥国に発った。刺客の刃が迫る。さらに偽のご落胤だと評定所に訴えられる。
 老中・飯岡飛騨守が、将軍の八男・家正を水沼家に押し付けようとしていた。江戸家老は飛騨守の話しを受けようとしていた。

 浪人が斬り殺され大川に浮く。五人の遺体があった。剣一郎は、隠密同心・作田新兵衛に捜査を頼む。浪人になり調べた新兵衛は怪我を負いながら真相を摑んだ。飛騨守の下屋敷で、家正の命令で黒川と真剣での果たしあいが行われていた。家正の書名入りの証拠もあり、剣一郎は飛騨守に、真っ当な評定をするよう談判する。

 清太郎はご落胤と認められ白根藩に行くが、藩主になることを断り、後見となった藩主の従兄弟を新しい藩主とする。清太郎は江戸へ帰り、絹に会う。絹は待っていてくれた。

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