まやかしうらない処 山本巧次
信じる者は救われる
本郷菊坂の瑠璃堂。主人千鶴の占いは当たると評判。観察力と推理力、口八丁で丸め込む。
札差・佐倉屋喜兵衛、千両箱が偽物千両にすり替えられていた。番頭が殺され、喜兵衛も,
殺される。
正右衛門が、空家を貸したが、店賃は入っているが一月経っても誰も入っていないと相談にきていた。
千鶴と権次郎と梅治は、佐倉屋の取り換えられた千両箱が、正右衛門が貸した店に運び込まれたと考え調べに行く。
千鶴たちは命を狙われる。逃げた刺客が殺された。盗賊だった。
喜兵衛殺しの疑いが掛かったのは、梅治の幼馴染だった。梅治の内緒の恋人だ。捕まったのは後添えの女将と二番番頭・克之助だった。一番番頭・昌之助を殺した時、見ていた者が、黙っててやる言うことをきけと言って姿を消した。後の日、喜兵衛を殺せと言ってきた。階段から突き落とせと言ったと言う。
十両の偽金が見つかったと言ってきた近江屋に行くと主は違った人物だった。瑠璃堂に近江屋を名乗って来た男を探す。突き止め話しを聞く。役人がやって来た瞬間に逃げられる。やっていたことと偽金の成功さ、数右衛門と名乗った男の後にもっと大きな人物がいると考えた。
梅治の幼なじみ・磯貝は武士を辞め、貸本屋になった。正右衛門のけちが付いた空家を安く貸してもらえ、息子たちを連れて移り住んだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿