2022年10月24日月曜日

猫弁 

 猫弁 大山淳子
 天才百瀬とやっかいな依頼人たち

 百瀬太郎39才 父親は知らず、七才までアメリカで育つ。七才の時、母が太郎を日本の施設に預け行方不明。 東大卒、弁護士 築四十年の木造モルタルアパートの六畳一間に住む。百瀬法律事務所には十一匹の猫が住む。十年大手弁護士事務所ウエルカム所属 世田谷猫屋敷事件を解決し独立して五年。ペット関連の以来が多い。結婚相談所に入会して婚活中、三〇回のお見合いを断られている。
 野呂法男60才 秘書
 七重 事務員 三人の息子がいたが、交通事故で三男を亡くす。

 霊柩車が盗まれた取り返して欲しいという以来がくる。シンデレラシューズ会長の葬儀。喪主・社長・大河内進より依頼される。初期の身代金、千五百四十万。五日後、霊柩車と棺が社の駐車場に置いてあった。電話で一億円で遺体をお返しすると連絡があった。元々遺体はなかった。会長と社長の意見が合わず、会長が出て行った状態だった。
 霊柩車を盗んだ二人は、遺体が無いのを盗まれたと思っていた所に、会長と出くわしていた。会長は知らぬ振りで二人にいろいろアドバイスする。お金を持って来る場所を、会社の社長室から見えるホテルの一室にする。
 代理でホテルの部屋に行った百瀬はカーテンを開き、社長から偽遺体・会長を見えるようにする。飛んできた社長と会長の蟠りを百瀬は和らげる。

 会長は、拘りの手作りシューズ職人・桜井と、霊柩車泥棒の二人を職人見習いにして秋田で起業する。
 霊柩車を盗まれ会社をクビになった運転手を、社長の車の運転士にした。

 結婚相談所の百瀬担当の大福亜子は、猫屋敷事件の関係者だった。訴えられているお婆さんに同情してどうにかならないかとまこと先生に相談にきた中学生だった。百瀬は知らなかった。
 百瀬は相談所を退会した。亜子は三〇回、百瀬が断られるような人ばかりを選んで紹介していたと告白した。私と結婚してくださいと申し入れした。

 

 
       

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