はぐれ武士・松永九郎兵衛 商人殺し 小杉健治
松永九郎兵衛は、自分に覚えもない商人殺しで捕まった。知人・半次から渡された紙入れが証拠となる。二ヶ月後、商人殺しが判明したと解き放ちになる。犯人・蓑田三郎は入水自殺したと言われた。九郎兵衛の知人たちも姿をくらましていた。
犯人の手掛かりを通報した鯰屋の紹介で、沼津水野家の剣術指南役になる。分家浜町水野家の次男・千代丸にも剣術を教えることになる。千代丸は沼津水野家に養子に入ることになっていたが、命を狙われているようだ。沼津家で教えている若侍が死ぬ。蓑田三郎の名前が出る。殺された商人・藤木屋も牧野家と関係があったようだ。
家老の牧野、留守居役・久米、分家の家老・安藤。鯰屋等が、何を考え、何のために自分が何をしているのか分からないまま言われたままに動く。
千代丸が毒を盛られた。危篤だといわれる。毒を盛ったのは松永だと言われる。
命を狙われる。危ないところで気を失い気がついたところは鯰屋だった。
松永の命を狙った美濃をつけ斬った。美濃が殺そうとしていたのは、藤木屋の娘と水野家の落胤の赤子だった。牧野は、この赤子を跡取りにするために千代丸を殺そうとした。松永は牧野を切腹したように見せて殺した。松永が千代松を殺した犯人として、出入りの鯰屋を水野家から追い出そうとした。
美濃は蓑田だった。美濃が赤子殺しを失敗したからか、久米は切腹した。
千代丸は毒を飲んでいなかったが、また狙われるかもしれないので危篤と発表されていた。
松永は水野家の仕事を辞めた。
九郎兵衛は、鯰屋権大夫に操られている気がしている。誰かに付けられている気がしている。
権大夫は長いお付き合いになると思うと言う。
0 件のコメント:
コメントを投稿