2023年3月6日月曜日

剣狼の掟

剣狼の掟 鳥羽亮 

 怒りの簪 片桐京之助はゆきを処刑した。死の間際に簪を託され、この簪で源次を殺してと頼まれた。京之助は源次の悪を暴きゆきを捕まえた定町廻り・卯月に捕まえて貰った。京之助が、ゆきの簪を見せ簪がおまえをここに連れてきたと言って源次を処刑した。

 首斬御用承候 狩谷唐十郎は旗本から家臣の切腹の介錯を頼まれる。日を置いて別の女中と逃げた家臣の切腹の介錯も頼まれる。彼は逃げていた。見つけて事情を聞く。旗本横瀬の当主は、手を付けた女中に若い家臣に近寄らせ情を交わせ、切腹の理由を付けて刀の試し斬りを頼む。天野は、試し斬りの刀を冥土へ同行したいと言う。唐十郎は天野の介錯時、わざと失敗し、刃こぼれを起こし、鈍刀だと言った。

 人斬り左内 秘剣腕落し 小野寺左内の道場の近所で腕落しを使った辻斬りが二軒あった。腕落しは左内が使う、富田流の秘剣だった。籐兵衛が、十左衛門が殺したことを伝え十左衛門が付いている森蔵の殺しを依頼してくる。左内は森蔵を十左衛門の得意技・咽突きで殺す。左内と十左衛門は六年前の決着を付ける。辻斬りの証拠を十左衛門に残す。左内は籐兵衛を森蔵の仇と言い、匕首で殺す。左内は、つなぎ役の益子屋新造を通してだけ人斬りをする。鉄則の一つだった。

 剣狼 秋山要助、博徒の親分に頼まれ出入り助太刀をしている。若い朝倉が手合わせを願う。博徒の助っ人で傷を負った。朝倉が助太刀してくれた。事が収まった後、朝倉恭之介が真剣勝負を挑んでくる。秋山は朝倉の刀身ごと斬り下ろした。

 幽霊党 幽霊が出る、後でお金が盗まれていることに気がつく。そんな事件が何件も起こる。
 千石の旗本早川家の三男・波之助は調べ始める。幽霊の出た商家は近々の間に大工が入っていた。大工の棟梁が盗賊の頭だった。隠れ場所を用意していた。

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