大江戸監察医② 望みの薬種 鈴木英治
沼里藩の御典医だった仁平は、若殿の病を治せず亡くなった後、沼里を出、江戸に来た。
薬種問屋・和泉屋の若旦那を病から救い、和泉屋の預かりで町医を開業していた。
和泉屋の大旦那が病に倒れた。開業した町屋には、大量の本があり、本の中から大旦那の病に効くだろう薬草を調べる。必要だと思われる薬草を集め、必要な薬草に代わる薬草を調べ、集める。
仁平は、沼里藩邸に薬があることを知っていた。藩邸に赴くと自分がどうなるか心配だったが、薬を分けて貰いたく藩邸に赴く。牢に入れられるかと思ったが、藩主が現れ、自分が病から救われたことの礼を言い、息子に対しても頑張ったことに礼を言い、必要な薬をくれた。
大旦那は快方に向かう。
大旦那は、毒を飲まされていた。同じような症状で亡くなった人を調べる。仁平は命を狙われる。刺客を捕まえた。
江戸に、子どもを育て優秀な人材を商家の重要人物に育て、なくてはならない人物に育て、商家の主を殺し、養子となって商家に入ませる僧がいることがわかった。
和泉屋もその商家の一つだった。
仁平の息子・幹太郎が江戸へ来ていた。亡くなった母の無念のため、父を斬るために。親子は一度はぶつかった。二度目には、一緒に住みたい気があるが、沼里に気掛かりな弟・元次郎がいる。
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