2023年11月1日水曜日

新・秋山久蔵御用控〈十六〉 帰り道

新・秋山久蔵御用控〈十六〉 帰り道 藤井邦夫

 返討ち 雲海坊と同じ長屋に住む佐吉が、悪い仲間と一緒にいるところを目撃される。一緒にいた長吉が殺された。長吉は強請、集りの常習犯だ。強請られていた住職を調べるが殺していない。長吉の仲間が一人殺される。
 雲海坊と同じ長屋に住む浪人・片平兵庫が、佐吉を悪に引き込む長吉と仲間を斬っていた。
秋山は、長吉が強請相手に返討ちにあったということにした。

 帰り道 小間物屋紅花堂が付け火の被害に遭った。紅花堂には、五年前に 妻子を捨て女郎と駆け落ちした主・二吉が、未だ行方不明だった。秋山久蔵は、付け火を見付け食い止めた謎の男の正体が、二吉ではないかと睨む。
 二吉は付け火犯人を捕まえた。大黒屋が犯人か突き止めるために強請る。斬られる。二吉は秋山に保護され、紅花堂に知らされた。
 紅花堂の主人がいなくなり店を買おうと言ってくる大黒屋がいた。
 紅花堂が建つ前からあった祠の下に金の観音蔵があった。
 鬼薊の喜平次の手下・徳兵衛が捕まった。

 淡路坂 和馬の道場仲間・神谷平四郎が、役目に就けるかもしれないと言った。
 小普請支配・小笠原刑部宅から帰りの骨董の目利き・風雅堂の主が殺された。神谷が小笠原の屋敷に入るのを見た和馬は、神谷の屋敷を訪ねる。
 小笠原の屋敷の神谷が襲われる。小笠原家を訪ねた秋山は、神谷が生きていることを伝える。小笠原の家臣が神谷家に見舞いに訪れ、平四郎を殺そうとするところを捕まえる。家臣ではないという小笠原家に、神谷と和馬は訪れ、神谷は小笠原を殺す。神谷を捕まえた和馬。帰りに、神谷は切腹する。

 忠義者 秋山久蔵の息子・大助は、学問所からの帰り、掏摸と追いかけられている男を捕まえた。掏摸は武士の財布を持っていなかった。帰った大助は財布を見付けた。財布には毒薬が入っていた。
 次の日、大助は、柳橋の薮十に行き、幸吉に話しが通じるようにした。太市が付け、幸吉たちが見張り、掏摸と命じた者を突き止めた。
 旗本牧野家、主が病気、嫡男が幼い、部屋住みの弟が継ぐか、揉めている。
 牧野家家臣・桑田がまた毒薬を買い、家臣・夏目左門が、桑田を襲い毒薬を奪った。
 夏目は主・京大夫に世話になり、京之介に暇を出されたという。
 夏目は京之介に二百両で毒薬を売ろうとした。京之介は夏目に斬りかかり、夏目に斬られた。夏目は秋山たちに捕まった。
 京之介は命を取り留めたが、歩けなくなった。

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