2024年3月4日月曜日

脳科学捜査官真田夏希⑲

脳科学捜査官真田夏希⑲   鳴神響一 
  インテンス・ウルトラマリン

 警察庁サイバー特捜隊の真田夏希は、神奈川県警の刑事・小堀沙羅と休暇を取り、神戸間でのショートクルーズに出発した。楽しい船旅に気分を踊らせたのも束の間、沙羅のスマホに強盗事件の知らせが入る。さらに、傷害事件の犯人を追って、江の島署の加藤刑事たちが船に乗り込んでいると知らせが入る。
 どちらの事件の犯人もクルーズ船にいる可能性が高くなる。そんな中で、若林船長とジャズシンガーの牧村真亜也と沙羅を人質にしたシージャックが起こった。三人を人質に、全ての乗客を個人の部屋に摘め入れ、軟禁状態にされた。連絡をしようとしても海上にで圏外になる。
 パーサーの八代の計らいで、加藤、北原刑事は、夏希の部屋に入り、衛星携帯電話の端末を手に入れる。神奈川県警捜査本部と通信できるようになった。捜査本部に織田がいた。
 犯人は、五億円相当の暗号資産を要求してきた。犯人との話し合いは真田がすることになった。
 海上保安航空基地から特殊部隊SSTが動いた。ヘリが船に近づき犯人からヘリを近づけるなのメッセージが入る。加藤と北原は動いた。見張りを縛りブリッジに向かう。ブリッジには船長、操舵手、甲板手、沙羅ら人質がいた。ブリッジの犯人三人を制圧した。人質だった真亜也が拳銃を持って夏希を人質にし、犯人三人を自由にするよう求めた。夏希は死を覚悟した。その時助けが入った。船内で出会った大沢だった。警察官だった。犯人は全て制圧された。八代も警察官だった。船内に連絡された。これから出発港、横浜港に帰ると。警察本部にも連絡を入れる。

 大沢が真亜也の取調をした。大沢基隆は、警視庁公安外事三課所属の警部補だった。八代尚美は同じく巡査部長だった。
 プルトニウムが盗まれていた。真亜也はそれを運ぶための工作員だった。公安はどこから盗まれどういう方法で盗まれたかを知りたかった。地下保管庫から盗まれ、盗んだのはコードネームC157であることしか知らなかった。

 大桟橋に迎えがいた。アシリアもいた。織田もいた。織田は神奈川県警の刑事部長になったという。織田に県警に戻って来てくれませんかと言われた真田は、よろしくお願いしますと言っていた。

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