2022年8月18日木曜日

あきない世傳金と銀〈十二〉 出帆篇

あきない世傳金と銀〈十二〉 出帆篇 高田郁

 浅草田原町に五鈴屋江戸本店を開いて十年。 

 浅草太物仲間だったが、浅草呉服太物仲間になり、絹物を扱えるよになった。千六百両が必要だったが、前に収めた上納金の千五百両の返済を諦めた。仲間で百両を用意し、許可が貰えた。

 浅草呉服仲間になり絹物を扱えるようになった記念に、呉服切手を出す。同じ小紋の色違いの反物浅草仲間内ならどこでも替えられる。

 婚礼衣装の途中断りを入れてきた武家に、婚礼日の日が、日蝕が起こることを伝える。本当に日蝕が起こったことで、断ってきたにも関わらず教えてくれたことに感謝され、伝わったことから武家の客まで増えた。


0 件のコメント:

コメントを投稿