京都船岡山アストロロジー2 望月麻衣
〜星と創作のアンサンブル〜
女子高生作家デビューの夢を目指して、神宮寺桜子は改稿に取り組み、完成した『柵』をWEB
で公開する。桜子の小説は編集者の目に留まり、大手出版社・春川出版から順調にデビューしたが、発売された本の売れ行きは思わしくない。続編の刊行も断られた。
高屋から「星読み」の君は落ち込んでいる人にどんなアドバイスをするか?と聞かれた桜子は、売れなかった理由を知ろうとした。
耕書出版の見学に行く。
女子高生とアピールを断った。顔出しも断る。改題も断った。
書店を見学する。
文学賞を取った作品はプロモーションしてある。
タイトルで中身を想像させる。タイトルは読者へのプレゼン。
こだわることへの見極め。
桜子はサイトで新作を書き、文学賞に応募してセカンドデビューを目指すことにした。
売れる作品ではなく、自分なら絶対買う作品。
高屋は耕書出版大阪支店に来て一年。中高生向け占い雑誌「ルナノート」担当。
WEB小説投稿サイトから公式作家を四人選出し、アンソロジーを刊行することになった。高屋に任された。初めての書籍作り。恋愛作家が春、ホラー作家が夏、ミステリー作家が秋、ファンタジー作家が冬と決まった。
タイトルと表紙を考えている。
桜子の新作タイトル「誰が僕を殺したか」
桜子は、高屋に「耕書出版の営業の人を好きになった。彼女がいるか調べて欲しい」と頼んだ。
柊が占星術師ヒミコだったことが知られ、柊に怒声を投げる人が現れる。柊の母と義父が小学生の柊を利用し、法外な金額をふっかけたり、詐欺紛いの手法を取ったことで被害者の会が出来、両親は逮捕された。柊は頭を下げる。
高屋の母も信者で、一家離散した。
柊とビールを飲みながら、母親から来る謝罪の手紙のことを話す。そして謝罪文はいらないから、近況報告を送ってと書くことにした。
頭を下げないで隠れることもある柊は、その人が今でもヒミコに救われたと言う人に対してだった。
桜子の誕生日、祖父母と柊がサプライズを計画、準備のために桜子を連れ出す役を高屋に当てられた。京都国際マンガミュージアムに誘う。イラスト展をやっている。
表紙を任せる人が決まった。遠野宮守。カメラマンだった。タイトルも浮かんだ。「月夜の四ペンス」持ち物はコイン。
家でのサプライズのはずが、場所は船岡山公園の桜まつりになった。店の出店は「さくら苺飴」マスターの考案。
野外ステージで、常連さんのいろんな店のマスターのピアノ、トランペット、ギター、ベース、ドラムの「レディ・マドンナ」二曲目、桜子、柊、高屋もステージへ。「バースディ」桜子に花束、高屋にも船岡に来て一周年と花束を貰う。
高屋は柿崎の彼女が、最近でき、三波だと調べた。桜子は、朽木だと言う。柊が朽木のお相手は三波だといった。そして柿崎のお相手は、相笠クリスだった。どちらも柊のアドバイスで仲良くなっていた。
くりすが桜子に初めての編集者が恋の対象になりやすいと言った。桜子の初編集者は高屋だ。ないないないと打ち消す。
月夜の四ペンスの表紙が出来上がる。会社での評判は上々。そして判ったことが、ファンタジー作家は朽木だった。彼プロ作家にはならないと言う。三波も知らなかったようだ。
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