2023年6月24日土曜日

京都寺町三条のホームズ♦20 

 京都寺町三条のホームズ♦20  望月麻衣

 二月の末、清貴の高校の先輩日野さんの滋賀のペンションに行く。葵が、日野さんから贈られたペンションの宿泊券を、清貴の誕生日に贈ったものだった。清貴が買った、光岡の自動車・ビュートに乗って、比叡山を越え滋賀に行く。小松探偵事務所からいなくなり、行方不明だった円生と、比叡山であった。

 春休み、京もっとで知り合った篠田康平が、葵に近づく。

 清貴は骨董品のサブスクリプションを試験的に始める。

 七月 南座で舞台練習中の秋人からの呼び出しで、清貴と葵は南座に行く。清貴と秋人をモデルにした相笠クリスの京都探偵事件簿の舞台練習だった。相笠クリスが来ていた。順に出演者を紹介される。清貴は秋人にタップダンスのバトルの挑発に乗り、見てすぐのタップを踊る。秋人は感心する。その夜、SNS上で、相笠の悪口が流れた。すぐ消えたが見た者は多く、皆が疑心暗鬼になっている。初日も近いため清貴が解明に乗り出した。
 清貴が聞き取りをして流した女優を突き止める。秋人と仲良くするクリスに嫉妬し、お酒を飲み過ぎたための過ちだったことが判った。降板するという女優に対し、クリスは逃げるような真似は許さない。しっかり演じて責任を取って貰うと言い、初日を迎えた。問題のSNS動画は、探偵役の喜助が犯人を見付け、宣伝用に作られた。
 清貴と葵は初日に見に行き、千秋楽にも行く。最後で喜助が足をくじき、最後のタップダンスのシーンができない。泣き付かれ最後のタップシーンを清貴が演じた。

 八月 一日から葵は京都国立博物館のインターン開始となった。二月から採用に向け清貴のアドバイスを受け応募理由を書き直し直し、書類選考を通過し、面接を受けた。採用された。
 葵はマネージメント・博物館経営。副館長が指導員だった。三週間、葵はインターンに集中した。副館長がかっこいいと言う。



 葵のインターン中に博物館で黒木塔子のピアノリサイタルがあった。突然、清貴が葵の家を訪れ自分の過去のことで葵がいやな思いをするかもしれないからと、過去に黒木と付き合っていたことを告白する。自分の名前が出れば電話で話したいと言っていると言う。彼女は断った。葵は、清貴の言った通りになったと伝えたと清貴に伝えた。

 葵のインターン中に、清貴はイーリンから香港に円生の絵が出品されたことが伝えられた。円生から別れの歌が届けられた。清貴は、円生からの歌を「来い」ということと捕らえた。作家の名前を伏せて金額を付ける企画だった。円生の後ろに菊川史郎と風雅がいることを知った。史郎と風雅の清貴への憎しみや恨みを知った円生は、精算させるために二人の話に乗った。また、悪の道に迷い込んでいる昔の友を助ける為にもお金が欲しかった。この企画のお陰で、円生の絵は一億六千万で売れた。買ったのは、京都岡崎の高宮だった。史郎は、念願のジウ氏のもとに戻れた。
 風雅と史郎が清貴にしたこと。清貴に一番ダメージを与えられること。葵の心変わりのため、大学院生に葵を誘わせた。清貴の元彼女に清貴のことを葵に吹き込ませようとした。
失敗に終わった。

 インターン最後の日、清貴が迎えに行く予定だったが、円生が現れた。円生は、葵に告白するつもりだったが、言えず、葵のお祝いをしましょうという提案に乗ってしまった。円生の告白を知っていた清貴は、二人で近づいて来たことで驚いた。小松探偵事務所で、お祝いをする。また、円生は事務所の二階に住むことになった。
 葵はインターン中に、かっこいい副館長に感化された。自分の将来を考えた。卒業したら、清貴と結婚し、サリーのところへ行きたいと清貴に告げた。

 2025年1月21日 再度読み書いた。

 

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