2023年6月9日金曜日

京都寺町三条のホームズ ♦6

京都寺町三条のホームズ  ♦6 望月麻衣
 〜新緑のサスペンス〜

 真城葵はホームズこと家頭清貴と交際が始まって一週間。彼氏になったことが信じられない。上田さんが持ち込んだ、茶碗で勉強会ができた。黄瀬戸と志野の茶碗

 オーナー、清貴の祖父・家頭誠司から、五月三日の葵の誕生日に、清貴とええ仲になったお祝いも兼ねて葵の18才の誕生日パーティーをしようと言われた。

 鑑定士や美術収集家の蔵や倉庫から、一点だけ仏教関係の美術品を盗むという盗難が起こっていた。
 相笠くりすの相談を受けた時にいた小松という探偵が、蔵を訪れる。清貴を心が読めると信じ、怖いという彼が、自分の行方不明の娘・優子を探して欲しいと言ってくる。
 雨宮議員のパーティーに参加し、議員から話を聞く。盗難はなく息子が持ち出していたと言った。
 高校生の家出が多くなったという情報が入る。二三日で帰ってくる。
 また高校生の間で、大麻が広がっていると言う情報。
 メンタル・サポート・セミナーに参加する。
 小松の別れた奥さん・雅美に会う。小松ほどの緊迫感はない。清貴は一度会ったことがあるような気になる。
 セミナーの二泊三日の合宿に行くことになった。清貴と小松が合宿所に入った後、店長と葵、利休と雅美の四人は、キャンピングカーで合宿所の近くに待機した。
 夜、清貴と小松は、小松がセキュリティーを解除し、合宿所内を探し、大麻を見付け、優子がいる場所らしきものを見付けるが、合宿所の人々に見付かる。塀を越えて入った利休の助け、店長が呼んだ警察のおかげでみんな捕まった。
 そこには、國代先生が雅子をモデルに描いた薬師如来図があり薬師如来にそっくりの優子がシンボルにされていた。盗まれたのは、暁のメンバーの作品であり十二神将、薬師如来の守護神だった。
 韋駄天という不良グループのリーダー・原口宏郎と進学校のトップクラスの学生が一緒になり宗教で、宏郎のカリスマ性と頭脳で金儲けを企んだ。薬師如来の掛け軸を利用していると暁が加わった。暁は大麻愛好会だった。韋駄天の五人、高校生二人、暁の五人。優子を薬師如来にしたて、自分たちは十二神将、セミナーと大麻を使って教団を始めた。首謀者は、國代豊と清貴は話した。清貴は小学生の時その絵を見ていた。
 國代は優子が自分の娘だと言う。雅子は分らないと言う。
 宏郎は怖くなっていた。宗教に大麻、金はどんどん入り、國代は優子を操り、洗脳し軟禁していた。誰かに止めて欲しいと思っていた。
 警察が来て捕まえた。雨宮九郎率いる暁のメンバーが大麻を操り教団を起こしていた。清貴は、裏で糸を引いていたのは雨宮史郎ではないかと思っている。史郎は、離婚した母親とアメリカに行った。
 小松はDNA鑑定をしなかった。行き来出来る距離に住んで親子三人で食事をする関係に戻った。

 五月三日、誕生パーティーに行く前、蔵に葵の元彼・克実が訪れた。清貴は、パーティ着に着替えた葵を見せる。あなたが手放してくれたお陰で僕は素晴らしい女性の手を取ることが出来ました。あなたが別れを告げていなければ見向きもされなかったでしょうと。今日は彼女の誕生日です。また別の日に連絡して下さいと伝える。
 
 

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