マイ・ディア・ポリスマン② 春は始まりのうた 小路幸也
あおいと杏奈が高校を卒業した。宇田巡と大村行成は、これで堂々とデートできると喜んでいる。あおいは、お巡りさんが主人公のマンガ「コーバン!」で新人賞を受賞し、お祖母ちゃんと女の子が一緒に旅をする「お祖母ちゃんと神様」と言う短編マンガを書き上げた。漫画家になる。杏奈は東京の体育大学に進む。
卒業式の後、巡を見張る男を見かけた。あおいは身元調べのためにポケットに手を入れ、警察手帳だと知る。杏奈は行成に相談し、あおいは、天野さくらに相談する。あおいは巡とデート中、廻りの写真を撮り、見張っている男の顔を撮る。天野さくらは、昔の知り合いの刑事だった浜本真一郎に、宇田源一郎の孫・巡に付いて知らないかと問う。浜本は野崎に尋ねる。
宇田巡は警察学校時代に見取りで三人を検挙した。人を見れば背後に見えるらしい。警視正が刑事に引っ張った。巡は父親が本部の人間で今は警視正になっている癒着の噂がある男を見た。見なかったことに出来なかった巡は自分から交番勤務を申し出た。と噂されている。もし調べたら本部の上が吹っ飛ぶぐらいらしい。
この頃、背の高い化け物が出ると訴えがある。あちこちで目撃され巡は調べることになった。飯島団地に住む浜本の部屋に居候している鈴木勝也と池田啓吾は、コンピューターとドローンを使う天才的な技術者だった。音がしないドローンを開発し、ドローンを使って飯島団地の人に配送サービスを考え実験していた。人を運ぶことも考え結果として人を驚かせてしまったと言う話だった。
行成は直接巡に、交番勤務になった理由を聞く。巡を見張っている警察官がいることを話あおいの撮ったデジカメを見せる。巡と同期の柳だった。多分監察だろう。柳と話す。
久保警視正の暴力団との繋がり、武器や覚せい剤の密輸・売買を見逃す代わりに違法賭博の上がりを自分の口座にプールさせる。奇麗な金にし、繋がっている議員の手元に行くシステムを完全に構築している警視正の裏金は何億にもなっている。
祖父が、あらゆる手段を使って、二十人位の組になって情報を集めた。録音、録画、金の流れの書類全部揃っている。それを巡が託された。USBはお寺の本尊のお尻の下、プリントアウトしたものは先祖の墓の中にあるという。持って行っていい。もうすぐあおいの新連載に、若いお巡りさんが過去に巻き込まれた汚職事件のことを書いている。廻りの人になにかあったらぶちまける。
柳は、何もなかったと報告するつもりだ。
さくらさんが、柳に何もないことを議員さんに約束させてくれた。
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