鬼役伝〈五〉 武神 坂岡真
市川団十郎が舞台上で殺された。犯人は生島半六。その場で捕まった。団十郎は猿婆の命の恩人である。事件の真相を突き止めようとする、行き着いた先は弾左衛門だった。弾左衛門と会い、弾左衛門から事件の裏があると言われる。
求馬は、御用之間で橘主水から密命を受ける。相手は五十崎玄蕃。今将門を名乗る無頼の頭だという。納得できないと密命を受けられない求馬は会いに行く。求馬は五十崎が悪だと思えなかった。中町奉行所内与力・荒尾に声を掛けられ五十両で乞胸頭に誘われていた。五十崎は乞胸頭になり、浪人を率いて謀反を企てた首謀者として斬首され、市中引き回し晒された。
会津屋五兵衛の灯心造りの利権を得るために団十郎が殺され、五十崎が捕縛された。老中・阿部豊後の右腕となるべく奥右筆・速水数之進がいた。
切腹を覚悟で城中厠で速水を殺した。
矢背から酒呑が江戸に来た。東山天皇と近衛、霊元上皇と二つに分かれていた。公弁法親王・寛永寺貫首。右衛門佐局は近衛家と繋がりが深い。
求馬自身の近衛家との繋がりを示唆される。
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