2024年4月22日月曜日

情け深川恋女房④ お伊勢参り

情け深川恋女房④ お伊勢参り 小杉健治 

 以前深川に住んでいた九才の長太が姿を消した。元岡っ引きの千恵蔵が探索に乗り出す。長太の父親が二十五年前に勾引かされた。その時の犯人・鳥九郎を追う。どう考えても鳥九郎でないが、千恵蔵は、鳥九郎が犯人だと追いつめる。鳥九郎にはあまり表に出せない別の顔があった。板橋で長太は一人でいるところを見付かった
 七年前、長太の父・絹助は伊勢参りに出て江戸へ戻って来なかった。旗本・渋川家の畳替えをしていた絹助は、旗本の次男が、渋川を強請っているのを知り、注意しもみ合いになり男は石に頭を打ち死んだ。鳥九郎が死体の始末をした。次男の悪友が、絹助にも話を聞きに来たので江戸を離れた。学者仲間に頼んだ。御師になっている。
 長太は、こっそり見にきていた絹助に尾いて行った。父親かと思った人に尾いて行ったと言えなかった。

 小里は母親と同じ病気になった。千恵蔵は、小里が自分の子だということを隠している。母親が病気になった時、治すと言った医者に通わせなかったことを悔やんでいた。小里の薬代を出し、川路という医者に通うように言う。小里と与四郎は、千恵蔵がそこまで言う理由が分らない。川路という医者には通うようにする。
 足柄屋で働いている太助が剣を習うようになり、太助は上達する。先生に見込まれる。
 与四郎は、小里の養生のためにも、長太の母・筋と長太を足柄屋で雇う。

 絹助がこっそり帰って来た。畳職人として働く。
 鳥九郎は首を括って死んだ。
 怪しい男が一人、茂平次
 

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