神戸電鉄殺人事件 西村京太郎
女優・及川ひとみが神戸の異人館のプールで男性と死んでいるのが見付かる。
彼女の東京のマンションの部屋の中を見に、永田慶介、渡辺かなえ、持田大介、白石英司、荒木平吉の五人が訪れる。
及川のマネージャー高田がテレビ出演のギャラ十万円を、頭を殴られ取られた事件を調べていた十津川は女優殺しに興味を持つ。
白石がカンボジアで殺され、持田が殺され、永田が神戸電鉄の中で殺された。渡辺も神戸電鉄の中で殺される。
昭和二十年、反乱兵がカンボジアから仏像を持って帰っていた。兵士ではない柳原・及川の祖父が預かっていた。祖父が亡くなったあと及川が預かっていたようだ。仏像が狙われ、及川が殺された後、仏像がオークションに掛けられる。殺された者は仏像を持ち帰った者の孫だった。殺された者が仏像を返そうとした者か、お金が欲しかった者かは解らない。
オークションで落札し仏像は高野の物になった。十津川はオークションを開いた藤村を使い、仏像が売れたと高野に言い、カンボジアの関係者に送られるように仕向けた。仏像はカンボジアに返った。
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