町奉行内与力奮闘記〈一〉 立身の陰 上田秀人
城見亨24才は曲淵甲斐守景漸の家臣、曲淵が大阪西町奉行になったため大阪に行き、内与力になる。父は用人を務め江戸屋敷を任されている。
亨は 内政方内与力だった父親の配下だった、同心西二之介の娘・咲江に色々教えられる。大阪町奉行所はお金を出す商人のための奉行所だった。
堅物で通る曲淵は大阪町奉行所の与力、同心に煙たがられ手柄をあげるように導かれ四年で江戸北町奉行になる。江戸に帰った亨は道場へ行く、剣道の師匠に考えが甘いと言われる。
江戸北町奉行に就いた曲淵は、松平周防守に町奉行所の与力・同心から商家を切り離すように言われる。商人に取り込まれず、町方にも妥協せず、己の保身を考えない。亨にやらせようと考えた。
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