浅見光彦と七人の探偵たち
星降る夜、アルル 織江耕太郎
二十三年ぶりに文子に会い二時間話して家に帰ると、妻が二人の子どもを連れて実家に帰っていた。文子が殺されたことを知る。別れてから三、四時間の間に殺されていた。文子に紹介された婚約者・山崎が捕まる。谷島健介は、新聞記者だった人脈で事件を調べる。自宅前でタクシーを降りた文子が赤い傘を持っていたことで、二十年前、健介を裏切って文子と付き合っていた友人・木内の犯行であることを見抜く。関係を拒絶されたための犯行だった。遺書めいた手紙を残し木内は姿を消した。文子は故郷に子どもを預けていた。葬式に行った健介は自分の息子だと気付く。妻は帰ってきた。社会部次長付きから社史編纂にまわされた健介は会社を変わった。
満ち足りた終焉 井上凛
生方萌25才、派遣された先は、葬儀会社の終活アシスタントだった。三十五年前、務めていた病院の人気の先生・香野の母親が突然亡くなった。香野登起江は点滴袋の小さな穴を見付けた。数週間後、香野先生と親友の看護婦・優子の交際の噂を聞き、点滴パックに小さい穴があったことを独り言のように呟いた。箝口令が敷かれたが優子の噂が広まり姿を消した。翌年登起江は香野と結婚した。三十年後香野は亡くなり、登起江は終活をするために優子を探してほしいと頼んできた。遠藤真智子と共に優子を探し出した。死ぬまで会うつもりはないと言う。登起江の通夜に呼ぶ。元看護婦長が自分の犯行を自白した。翌日、生前葬を希望した登起江のパーティが開かれた。半年後、登起江の訃報が届く。
ホタル探偵の京都はみだし事件簿〜境界島〜 山木美里
人気作家・夜光蛍一郎の執筆を助けるため新卒採用の編集者・黒木23才は派遣された。京都府下山間部の持ち回りの自治会長代理をすることになった。山を所有する長引美鳥が山を売り、リサイクル工場やメガソーラーを設置等の案があり、反対住民と揉めていた。黒木は要望書を持って美鳥に会い、話しを聞く。その夜、美鳥が殺される。黒木はその日にやってきた美鳥の弟の犯行だと見破る。美鳥が山を売らないと言ったことが原因だった。黒木は夜光が見破ったことにした。黒木は夜光に結婚を申し込まれるが断った。
徘徊探偵 ギター男の憂鬱(ブルース) 岩間光介
元探偵・幸次郎73才は娘の家で暮らし始めた。散歩んの途中、頻繁におこっている付け火の犯人を見た。火を消している時に家の主に出会い犯人と間違えられる。このままでは犯人されてしまうので自分で見付けようとする。出会った中津川弓子57才は四十年前にレイプされた経験を話した。復讐するのだと言う。一晩に二件の火事が起こり火災現場の写真から犯人は判った。犯人は自殺しようとして捕まった。一件の火事の犯人は弓子だろうと思う。レイプ犯は顔に火傷をした。弓子はいなくなった。犯人の証拠も見付けた。
家庭狂師〜名探偵 郁子さん①〜 高橋正樹
小学三年生の丸山健太の家庭教師・関根隼人が健太の家で殺された。警視庁捜査一課の警部補・青柳祐27才は配属されて半年。大学院で心理学科教授をしていたが、十年前に交通事故の後遺症で車椅子の生活を送っている中川郁子65才さんのアドバイスで犯人を見付けた。郁子さんは隼人の母方の亡くなった叔父・警視監の妻だった。
プライド探偵・曲げない決意 米田京
週刊誌芸能班チーフ・村中覚は元アイドルグループ仔猫組四十二人のために頑張っていた。た・相談に乗っていたり、子どもの送り迎えをしたり。借金が残り、家も売れないと言うナンシーの家が自然発火するようにセットし、火災保険が入るようにした。黒野ちなみの婚約相手が仔猫組を利用しようとしていた。暴力団とも繋がりのある男でどうしようもなかったのか、村中は首都高で三十キロ超の速度で男の車を着火材が積まれた自分の車に追突させて亡くなった。後を託されたのは、元雑誌記者・視覚障害になりインターネット巨大掲示板のまとめサイトを運営している川田勇だった。遺言執行任に指定され仔猫組メンバーの動向をみるようになった。村中の全財産を仔猫基金としファンドを創設してほしいと書かれていた。
梅雨に降る生徒たち 立木十八
階段の踊り場から落ちる事件が三件起こった。背中を誰かが押すと言う幽霊伝説が起こった。将棋部の二人は、一件目のテニス部の女子は階段から落ちたのは十字靭帯の異常があるからではないかという医者の言葉を引き出す。落ちる前から異常があったということ。野球部二人の落下は、事件があれば雨の日にこんなところで練習をするなと言うことになるだろうと言う目論見のために。と考えた。保健の先生には伝えたが、他のところに伝わっているのかは判らない。
地下鉄の鏡 内田康夫
浅見光彦の前に、人・ひろ子が落ちてきた。言い残したのは地下鉄の鏡で見たと言う言葉。自殺とされるが納得のいかない友人・平野哲子がいた。光彦が調べた結果。死に場所を探して札幌駅まで行ったが、札幌の地下鉄の鏡に映った自分をみて自殺を止めたということだった。犯人はひろ子の向かいのマンションの住人・ひろ子のストーカーのような男・坂本だった。札幌の駅の端で麻薬の取引をしていた。走り出たひろ子を見て坂本の相手・根岸が突き落としていた。坂本の存在を知った浅見がかまかけの電話を掛けたことで坂本が自分で密告し、捕まった。哲子はひろ子の恋人に産業スパイとか札幌とかの単語で鎌をかける電話をした。もと恋人は上司の娘と婚約しそうだった。上司が札幌に行っていたことから、秘密とか言ったことで機嫌を損じ娘との付き合いを禁止された。彼は会社を辞めた。
犯人は
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