早房希美の謎解き急行 山本巧次
遮断機のくぐり抜けは大変危険です 遮断機が下りているのにくぐり抜けしていると思われるブザーが、黒岩4号踏み切りで作動する。障害物検知装置がさどうするたび、運転手は電車を止める。毎回夜九時。四回五回と重なるうちに運転手は機械の誤作動と認識し電車を止めなくなる。武州急行鉄道の営業企画課に勤務する早房希美は現場の検査に立ち会う。大きな犬が通っていた。元警視の祖父に相談する。交番巡査と一緒に現場を張り込み、甥が電動車いすの伯母を事故死させようとすのを阻止した。
雨の日はお足元に充分ご注意下さい 駅横の階段から落ちた男が、駅員に突き落とされたと言った。希美は調べる。大手印刷会社に勤めるサラリーマンが、不倫を疑われた妻に背を押された事件だった。希美は夫脱サラして小規模印刷会社を買おうとしていることを知り、相手の女性と本人と妻を合わせて話しをまとめる。
危険物の持ち込みはお断りしております ストーカー被害を訴えた女性。上司からの別れ話の果てだった。女性は人質を取り車両に立てこもる。運転手と車掌の機転で取り押さえられる。
痴漢は犯罪です 痴漢のされた犯人のあっさりさに疑問を持った希美は、その時間にあった不動産会社の三千万の金庫破りの犯人だと思った。不動産会社のある駅に痴漢犯人の逮捕のため止めていた覆面パトカーのカメラに写っていると思った希美は、祖父に話す。希美の考えた通り、あっさり痴漢を認めた男がリュックを背負って不動産屋から出てくるのが移っていた。希美の思った通り、近くのコンビニから三千万を実家に送っていた。
特急のご乗車には特急券が必要です 特急券を持たないでのる女性と特急券を二枚買って乗る男性。三十分違いの特急で、三回もあったことを聞いた希美は興味を持つ。希美も同じ切符を買って乗る。男の隣の空いた席に掏摸が来て逮捕される。ずっと動きを見ていた希美は参考人。そして男性と特急券の話をして女性と合わす。五年前からだとダイヤ改正があったため二人は違った列車に乗ることになってしまった。
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