大江戸科学捜査八丁堀のおゆう ⑦ 山本巧次
妖刀は怪盗を招く
貧乏長屋に小判が投げ込まれる。十手持ちのおゆうこと現在人の関口優佳は、鼠小僧の仕業かと思う。南町の鵜飼伝三郎は旗本四千五百石の久松丹波守の用人から、金二十両と村正の脇差を盗まれたと相談を持ちかけられる。優佳は現在で村正のことを調べる。宇田川も江戸にやってきた。
鳶の角太郎は好きな春江が借金に困っていることを知り、春江の父親が使い込みを疑われ追い出された下野岩船藩に盗みに入り金を盗み春江の長屋に投げ込んでいた。久松家にも入っていた。四家に盗みに入っていた。犯人は分かったが村正は返ってこない。村正を追いかけ、調べる。
角太郎が岩船藩に盗みに入るように春江の父・小橋紀右衛門に誘導されていた。久松丹波家の村正を盗むよう頼まれたのだった。小橋は金と仕官を手に入れようとしたが、殺され脇差を奪われた。宇田川の調べで蕎麦粉が見つかったことで粉挽き小屋を調べに行ったおゆうは小屋に閉じこめられる。おゆうは宇田川に助けられた。小屋は粉塵爆発が起きる。小屋跡から脇差、その他盗まれた物が見つかり故買商品の隠し場所だったことが判る。
武家屋敷から盗まれたと届けがないため角太郎は放免されるが、江戸追放になる。父親の行状を知らされないまま春江は角太郎と名古屋へ行く。
伝三郎は、おゆうが、自分がいた昭和二十年より未来から来ていることは判っている。宇田川も同じだろうと考えている。探るのは宇田川の方が尻尾を掴みやすいかもしれないと思う。
角太郎の見張りをし、捕まらなかった二助は、同じ鳶だから自分にも出来るだろうと武家屋敷を襲って金を恵んで歩く角太郎の真似をしようと忍び込みの腕を磨こうと思った。本名の次郎吉・鼠小僧次郎吉の誕生だ。
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