家請人克次事件帖② 冬の船影 築山桂
幼い娘の拐かしが続けさまに起きていた。薄汚い身なりの兄弟が近づくのだという。深川で家請人を営む克次は、家を借りたいと一度訪ねてきた兄弟が気になっていた。
友達の息子が拐かされたことで、籐右衛門のところにいる京の過去が明らかになった。籐右衛門の息子と愛し合ったが、籐右衛門の反対にあい結ばれなかった。同じ人を悼む 籐右衛門と京が一緒に住んでいた。
昔、罪を犯した祖父と一所懸命働く孫娘のことで大家に相談され、克次は拐かし事件の捜査に巻き込まれて行く。不振な屋形船を見つけ拐かされていた子供を助ける。事件は解決した。
克次は京のことがわかり八丁堀に行き早苗にも会えた。吹っ切れたようだ。
一度訪ねてきた兄弟、兄は亡くなった父親と同じ組紐職人に弟子入りが決まり、妹は医者の所へ住み込みで奉公することに決まった。
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