2021年5月26日水曜日

QED 源氏の心霊

QED 源氏の心霊 高田崇史

 棚旗奈々の妹・沙織32が再婚した。 相手は桑原崇の友人・フリージャーナリスト・小松崎良平。京都八坂神社で式を挙げた。

 奈々と崇は次の日、宇治の平等院へ行く。
 宮中を悩ませた妖怪・鵺を退治、獅子王と呼ばれる刀を拝領したほどの武勇を誇り、和歌にも秀でていた源頼政。従三位を賜り、満たされていたはずの晩年、なぜ彼は挙兵したのか。その墓である頼政塚はどうして祟りをなすと伝承されるのか。

 京都亀岡の頼政塚に惨殺死体が見つかる。殺された男の息子の遺体が、壇ノ浦で錨のオブジェに繋がれ見つかる。新下関大学助教授・玉置愛子の遺体が海で見つかった。
 小松崎の取材に崇と奈々は同行する。
 崇は教授・安西憲往と研究室助手・富岡忠行と妻垣瞳の話を聞き、安西教授の平家および安徳帝への偏愛を知る。亀岡の事件の犯人は息子と安西教授と一緒に玉置愛子もいた。三人は下関に帰ってきた。玉置が息子を突き飛ばし殺してしまったと思い入水自殺した。息子は生きていた。殺したのは教授だった。

 教授の妹は亀岡で殺された男と付き合い、子供が出来た。死産で生まれたことを知った妹は自殺した。男は妻子があり源氏の末裔を名乗り、平家を愛する安西家の娘にいろんなことを吹き込み、最後に捨てて京都に帰っていった。教授はその男が水瀬正敏と判り殺しに至った。

 頼政はいつの時も一貫して天皇家のために動いていた。
 安徳天皇は女だった。


 去年の10月、宇治の平等院へ行った。場所的なことがそのまま頭に浮かぶ。駅からまず鳥居をくぐる。橋姫神社→県神社→平等院鳳凰堂の予約をして→浮島十三重石塔→中島橋→橘島→朝霧橋→宇治神社→宇治上神社→源氏物語ミュージアム→宇治橋→鳳凰堂の順にまわりました。

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