武士の流儀〈六〉 稲葉稔
一目惚れ 桜木清兵衛は友人・吟味方与力・大杉勘之助から、息子の知り合いの女・夏が出奔し息子との関係を取りざたされそうなので、夏様を探して欲しいと頼まれた。夏は後添えで子どもと上手くいかず家をでていた。最終的には東慶寺へいくつもりだった。他の人に迷惑がかかるとも思ってなかった。子供を身ごもったこともわかり家に帰った。
名無しの権兵衛 剣で身を立てようと江戸に出てきた蔵次郎だったが、浪人にからまれている商家の主を助けた時、浪人に足を斬られ普通に歩けなくなった。今は楊枝作りをしているが何者になろうか迷っていた。蔵次郎に出会った清兵衛は蔵次郎のために何かをしたくなり、助けられた商人見付けようとする。見付けた商人は蔵次郎を自分の仮借に住まわせ手習い所の先生をしてもらうことにした。
出戻り 清兵衛は知り合った船頭の娘・きくの相手の男が信用できないと相談される。男のことを調べていく。損料屋の主ということだったが、雇われている掛取屋だった。そして主を殺してしまった。きくは番屋から聞かされ騙されていたことを知る。清兵衛は何も知らせず家に代えれば良いと連れて帰る。きくは父母にすべてを話し、騙されたいたことを話す
元の亭主が帰ってきて、心を入れ替えて生活すると誓う
太郎 けいは捨て子を拾った。熱が高く、早に相談する。早は医者に行く。今日が山だと言われる。授乳者・つたを見付け、看病する。太郎と名付けた。右脇腹に腫物が出来大きくなって来ているので手術することになった。成功したが、三両二分必要になった。けいは貧乏御家人の妻で、相談した後来なくなった。夫同士が喧嘩するようになった。清兵衛は捨てた親を探す。母親の仕事先の旗本が、子供共々屋敷内で面倒を見ることになった。子供の父親は旗本の家士だったがいなくなった。旗本は薬料の倍を払ってくれた。早とつたは分けていただいた。
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