2022年4月10日日曜日

惣目付臨検仕る〈三〉 開戦

惣目付臨検仕る〈三〉 開戦 上田秀人

 吉宗が将軍となったが、将軍の命令が届かない。誰の命令を聞くのか分からせるために、奥右筆、目付と楔を打ち込んできた水城聡史郎。吉宗に大奥を対象にするよう命令される。

 質素倹約を打ち出している吉宗だが、大奥には届かない。月光院から薪炭の追加要望が出されるが吉宗は無視する。竹姫と天英院からは充分だという言葉を受ける。月光院の要望に 応えるため表使い・園部は竹姫の名で要望した。勘定方は納品した。勘定吟味役は金を出さなかった。吉宗の許可がいる。
 園部は実家に帰した。月光院の所から薪炭をすべて引き上げる。水城は黒鍬者を使った。黒鍬者は、目付に水城を殺すように頼まれていた。いい機会だと思った黒鍬者一番組頭権次郎は大奥で水城を襲い火の番に罪を着せる計算をした。大奥内で水城を襲った黒鍬者は伊賀者の助けもあり、自死もありで討ち果たされた。
 大番組が黒鍬屋敷を抑えた。黒鍬者を調べる間、町奉行が黒鍬の仕事を加役することを命じた。黒鍬者は目付支配なので吉宗は目付を呼んだ。

 

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