2022年4月12日火曜日

警視庁捜査二課・郷間彩香②

警視庁捜査二課・郷間彩香② ガバナンスの死角  梶永正史

 特殊知能犯罪係主任を拝命した郷間彩香。二課は業界大手商社・亜秀商事の大型贈収賄事件を追っているが、郷間班は亜秀商事の役員・峯の十万円の横領容疑を調べるように命令される。

 峯と関係した新田が不審死を遂げていた。ダムに入水自殺したことになっている。新田は五年前、人を殺してしまい刑に服していた。郷間班は調べ、五年前の殺人事件、麻薬取引で得た金の浄化、に繋がる。
 亜秀商事の基幹システムのバックドアがあった。亜秀の笠井は不正を憎み真実を明らかになることを願い郷間にすべてを渡した。
 亜秀の会長を尊敬する現社長・岩本も明らかに生まれ変われるように、自分が不正をしているような噂を流した。現会長、社長には不正はない。自分たちが出来るだけの不正は正してきていた。過去の不正、自分たちにはどうしようもない不正があることは分かっていた。
 横領、背任、詐欺、マネーロンダリング、峯が捕まり、副社長・中島が中心人物だと分かった。

 五年前の冤罪事件の責任を取って、吉田刑事部長は辞任した。秋田県警本部に出向。

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