警視庁捜査二課・郷間彩香④ パンドーラ 梶永正史
郷間警部補は警察庁監察部の米田から捜査協力の依頼をされる。新宿署の利根警部に暴力団から金銭をうけとっている疑いがあるため調査してほしいという。警察庁長官官房 ・吉田からの推薦だった。利根と接触していた御坂組の黒川は三日前に刺殺体で発見され、同時に利根も姿を消していた。
黒川はどこかの企業を強請り金回りが良かったという話だった。
利根は淀橋道路の不正を調べていた。 利根の離婚した妻の入院費を払っていた。
淀橋道路は十年前に談合で、一年指名停止処分になっていた。淀橋道路の社長・日吉から黒川にお金が渡っていた。日吉社長は黒川のことを”あやめ”にどうにかして欲しいと相談していた。
黒川を殺したという犯人が名乗って出た。花戸組の若い者だった。
調べたことを報告して、調べは打ち切りと言われた。
郷間たちは、不正入札でそのまま調べを続ける。
利根が見つかった。連行される前に利根と話をする。
利根は、五年前に上司・清水が調べていて、途中で止められた、淀橋道路の不正入札のことを黒川に情報として流した。そのため黒川が殺されたと思い次は自分が殺されると思い隠れたのだった。清水は調査を止めることが悔しく淀橋道路に乗り込み、百万円と車を貰った。係長に昇進した。
郷間はコンピューターのメンテナンス技術師のカードキーを使い、警視庁のコンピューターのデータ検索をする。一時間、見つけたものは、見えない談合組織があるということ。その他という理由でうち来れた隠された談合事件の多さ。サイバージョッシュというベンチャー企業。
郷間は謹慎させられる。郷間班の面々は郷間のマンションで調べを進める。
サイバージョッシュは国からの助成金で全国的な多種多様な職種を交えた談合を行えるコンピューターシステムのプログラムを作り、官房長官を先頭に談合を行っている。という結論にたどり着く。
郷間は警察官であるうちにと、福山官房長官に会う。吉田がお膳立てをしてくれる。福山は、あらゆる公共事業を横断的に取りまとめる裏の情報システム、談合組織”あやめ会”の存在を知っていたことを認める。国の経済を守るためだという。
郷間は反論できなかったことを悔しがった。
人を助けるために開発された素晴らしい技術を持つ会社が、談合組織に入っていないためにスタート地点に立てなかったということを知り、郷間は再度立ち上がる。
総理に会う。談合組織の黒幕が官房長官であることを訴える。同じ時刻、捜査二課は特別捜査本部の設置を進めている。総理に対する背任、国民に対する詐欺で告訴して欲しいと頼む。動き始めた。談合で調べられたが、途中で打ち切られた案件の会社があやめ会に入っていた。警察から米田が関与していた。
福山は辞任した。三日後、逮捕された。吉田はトカゲの尻尾斬りだと言った。吉田が辞任した。郷間は聴訴室第二係に配属された。
吉田は郷間に付き合いを申し込んだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿