名探偵・浅見光彦 全短編 内田康夫
2018年3月13日死去
地下鉄の鏡 投身自殺と言われた女性・ひろ子の友人・哲子が、遺書は書いたが自殺するのは止めたと札幌から電話を貰ったと言う。光彦は死んだ女性の最期の言葉を聞いていた。「地下鉄の鏡で見た・・・。」光彦は札幌の地下鉄で自殺阻止の鏡を見る。哲子に北海道の地下鉄の鏡の中で見た人が彼女を殺したのでしょうと知らせる。哲子はひろ子と交際しながら部長の娘と婚約した男にその話しをする。彼は何故か北海道に行っていた部長が鏡の中の人だと思い部長に秘密を知っていると話す。部長は怒り娘との話を断った。彼は会社を辞めた。
光彦はひろ子と幽霊話を広げて犯人が動き出すように仕掛けた。ひろ子の近所の男が麻薬の運び屋だった。鏡の中の男だった。ひろ子は何も知らなかったがひろ子を見た男は見られたと思った。坂本に運びやをやらせていた男・根岸が突き落としていた。坂本が光彦の電話に躍らされ根岸に殺されると思い自分で警察に密告した。
鏡の女 光彦の初恋の相手・夏子からミニ鏡台が送られて来た。夏子が自殺したことを知り光彦は動く。姉・静香に会う。夏子から来た手紙を見せてもらう。いろんな場所に助けてとか殺されるの言葉が隠れていた。光彦は鏡台を静香に返す。夏子の夫に愛人い、妊娠していることが分かった。愛人に、ミニ鏡台が送られてきた。送り主は夏子、住所は多磨霊園だった。愛人は流産し自殺した。夫は静香の復讐と思い押し掛ける。静香は鏡台を持っていた。
夏子の墓で同級生に会った。三年前に、夏子が、自分が死んだら送って欲しいと送り主と送り先を書いて頼んでいたことが分かった。
透明な鏡 ホテルの大浴場で、小柴美砂子が死んでいた。美砂子は木下と付き合っていたが、木下は美砂子の友人・片山鈴子と結婚しようとしていた。まだ誰にも話していなかった。彼らは五人、大学時の友人だった。いくら捜査しても犯人が浮かばない。
美砂子は自殺だった。オブラートを紙縒りのように縒りロープ状にして首を吊った。オブラートはお湯に溶けた。
他殺の効用 三十億の手形決済が近い会社の新社長が死んでいるのが見つかった。自殺では保険が下りない。後三日で保険が下りるという微妙な時期だった。自殺で終わらせようとした警察に対し、光彦は、椅子が新しいこと、風呂場のシャワーが出ていたことで他殺説を唱える。前社長以来の重役が、新社長の無能ぶりが腹立たしく殺してしまったと遺書を残して死ぬ。重役の家に失禁後がある椅子があった。犯人死亡で決着し保険が下りた。
社長は重役に後を椅子を動かすことを頼んでいた。もし警察が自殺という場合は光彦に頼むことも伝えていた。
逃げろ光彦 喫茶店を出た後を追いかけてきた店員に忘れ物ですと携帯電話を渡された。
光彦は受け取ってしまう。光彦は携帯の持ち主を知っている。メールで入っている暗号を解く。別の日に、ホテルで彼女を見つけ彼女の部屋へ行く。電話が掛かり、兄が「逃げろ光彦」という。光彦は逃げた。彼女は光彦を知る刑事に見張られていた。麻薬取引に関係する者だった。光彦は暗号を解き、取引の日時を知らせた。彼女はFBIのオトリ捜査官だった。
名探偵は居候 光彦のところに親戚の大学生・聡が来た。何があったか分からないが警察に捕まりそうだと言う。光彦は乗り出す。聡が気にかけていた高校生が行方不明になっているようだ。誘拐したと手紙がきたので公開されていない。彼女の部屋の裏に聡の学生証が落ちて見つかり足跡も聡の靴後と同じものだった。
彼女の両親は独身女優と俳優で、父親の兄の娘として育てられた。古い昔の庄屋の家だった。その養父母が交通事故で亡くなった。今は父親の弟夫婦と祖父母と共に住んでいる。
彼女の遺体が見つかった。警察に連絡したために殺されたという家族に対して、光彦は、犯人の決めてを話すが誰であるかは言わないで帰る。
犯人は弟の嫁だった。被害者を可愛がる祖父母によって、自分たちが隠忍して世話をしても遺産が彼女に渡ってしまうかもしれないと自分を追いつめ事件を起こした。
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