栄次郎江戸暦28 殺し屋 小杉健治
矢内栄次郎は料理屋で殺人事件に遭遇する。作事奉行が厠で盆の窪に細い針を刺されて亡くなった。雇われた殺し屋ではないか、他にも盆の窪殺人はあったのではないかと調べて行く。
盆の窪殺人で殺された大名家を探索していた隠密が殺され、八木様の屋敷に七化けの悌次がと言い残していた。
八木家では桜の宴が開かれる。老中畠山も招かれ商人も招かれる。市村咲之丞が踊り栄次郎は地方の一人だった。誰が狙われているのか調べる。
栄次郎は過去の盆の窪殺人を調べる。
母は栄次郎に見合い話を持ってくる。旗本への養子だった。栄次郎は行く気がないのでまともに話を聞かない。岩井文兵衛と話す。岩井は調べたようだ。一千石の旗本で頑健な世子がいる。何のために栄次郎を養子にするのか。栄次郎は八木家の宴が終わってからから聞くことにした。
作事奉行の殺しを頼んだと思われる木曽屋から、また下見をしたと思われる料理屋の女将から悌次について聞く。右耳の耳朶を人さし指と中指で挟む癖があることが分る。
栄次郎は吉栄師匠に三味線弾きの交代を願う。
栄次郎は黒子が二人居ることに気付く。新八と挟み打ちにしたが逃げられた。舞台裏で黒子になり誰を狙っていたのか。
栄次郎の養子話は、権藤家に入った栄次郎が二十万石の大名の養子になる話が進んでいた。父である大御所からの話だったようだ。大名の家臣が栄次郎を狙ったものだった。栄次郎は養子話しを断る。
鋳掛け屋に化けた悌次を捕まえる。直接栄次郎を襲った大名家の家臣に、栄次郎は養子に行く気がないことを話す。
母には自分は大御所とは関わりない矢内家の者だと言う。
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