口入屋用心棒49 隠し船の館 鈴木英治
儀之助は、岩田屋が娘・さちの勾引かしで浮き立っている間に、老中・堀江信濃守と組んで繰り返した悪事の全てを書きつけた帳面を盗んだ。岩田屋を脅し金を手に入れようか迷った末に、儀之助の正体を知る老中・結城和泉守に渡した。和泉守は御蔵普請にかかるに足りない二千四百両の貸しを約束した。
国許の百姓のためのお金のために、儀之助は、鳥栖屋に盗みに入る。用心棒に斬られる寸前に、倉田佐之助に助けられる。
湯瀬と一緒にさちを助けに行くことを聞き、儀之助も加わることにした。
岩田屋は悪事を書いた帳面を盗まれたことを堀江に伝えた。岩田屋は反省し、心を入れ替えた。拉致された。
さちと一緒に勾引かされ、逃げ出した河合から話を聞いた直之進らは、船が入れる屋敷を探す。さちを勾引かした墨兵衛等も河合を探していた。医者の場所を聞き出し河合を襲う。直之進等はガードを固め、一味を逃がす。後を付け一味の潜伏先を見つける。儀之助も助け、樺山等も一緒に、さちを助け出した。墨兵衛は死んだ。
岩田屋は結城家の下屋敷にいた。堀江は十人の家来を差し向け、岩田屋を殺すことを命じる。結城家に頼まれた湯瀬と倉田は十人を捕まえる。
上様の前で、岩田屋と十人の家来を証拠にされ、堀江は帳面の罪状を認めた。堀江が蓄積した財産で御蔵普請をすることになった。
岩田屋は、自分はどうなっても良い奉公人はそのままでとの願いから、店を残された。岩田屋は隠居した。
倉田と湯瀬はさちが作った烏賊飯を持って義之介の屋敷に行く。
0 件のコメント:
コメントを投稿