2023年4月20日木曜日

情け深川恋女房② 母子慕情

 情け深川恋女房② 母子慕情 小杉健治

 与四郎25才と小里は深川佐賀町で小間物屋「足柄屋」を構える。奉公人は太助14才。
 太助には夜会っている娘・華19才がいる。大店の養女で、居場所がないと言う。
 ある夜、横瀬左馬之助が酔って店に来て、愛甲屋三九郎の名を出し、太郎を出せとわめき散らした。与四郎は横瀬と愛甲屋のことを調べ始める。
 千恵蔵から話を聞く。
 十五年前、朝顔を利用した詐欺事件があった。愛甲屋も横瀬も関係があった。

 太郎が母親と思っていた亡くなった喜代は、育ての母だった。
 横瀬は喜代と付き合いがあった。真田家の用人の娘と結婚したが、離縁され娘共々放り出された。娘を育てられず養女に出した。それが華だった。二人は今でもよく会っている。
 横瀬は喜代を気にかけていた。育てている太郎の事も知っていた。
 太助は、喜代の姉・芸者・勝栄だった。勝栄は小間物屋の小僧として太助と接していた。太助も他人のような気がしないと勝栄に接していた。
 父親は愛甲屋だが、与四郎は太助に教えることを躊躇した。
 太助は華から聞かされ勝栄に聞きに行く。勝栄は、妹の子で押し通し、甥だから他人ではない。あんな悪の愛甲の子ではないと言う。

 愛甲は錦鯉の詐欺で捕まった。
 
 
 

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