神奈川県警「ヲタク」担当 細川春菜① 鳴神響一
28才、童顔で小柄。女子大生か女子高生に見間違えられる神奈川県警江の島署の細川春菜が、本部刑事部の「捜査指揮・支援センター」に移動になった。班には、人文・社会学系の先生担当、工学系担当、理・医・薬学系の学者と医師担当、経済・経営・法学系の学者を担当する者がいる。春菜は、登録捜査協力員の担当になった。各分野の専門知識を持った一般の人を担当する。
春菜に出動要請が出る。鉄道写真を撮ることを趣味としている〈撮り鉄〉が撮っている最中に殺されたようだ。サンライズ出雲・瀬戸の写真を撮りながら列車の走行音を録音していた。殺された時の録音も残っていた。鉄道関係の登録捜査協力員と会って話を聞く。録音を聞き、サンライズ出雲・瀬戸の音でないことを指摘された。臨時夜行快速列車・ムーンライトながらだという。
四年前に撮り鉄のために、車をパンクさせられ娘を病院に運べず、娘を亡くした父親が犯人だった。別の場所で殺し、場所を移動させアリバイを作っていた。娘を亡くしてからパンクさせた者を探っていた。彼がブログに得意げにパンクさせた話を書いていたのを見つけた。
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