京都梅咲菖蒲の嫁ぎ先〈2〉 望月麻衣
〜百鬼夜行と鵺の声〜
新斎王の就任を目前に控えた京都で、百鬼夜行の目撃談が相次ぐ、不穏な噂が流れる。藤馬率いる四天王が討伐に赴く。立夏は自ら囮を買って出る。百鬼夜行を連れ出し現れるだろう鵺を退治するつもりだったが、、結界が崩れ、逃げる鵺を、立夏が声を頼りに放った矢が擦った。新斎王・蓉子が連れ去られる。
神子・犬居家で行われる新年の宴で、立夏と菖蒲は筝と三味線を演奏し、再び鵺を呼ぶ。
演奏中、菖蒲は蓉子と話が出来、居場所も分った。
鵺が現れた時、力が欲しい者が鵺を狙うが矢は当たらない。菖蒲は射る気になれない。蓉子を屋敷に連れてきて監禁していた神子に連れだされた蓉子は、私の仕事と鵺を開放するつもりで矢を射る。鵺は矢に当たり落ちた。春鷹は、自分が矢を当てるつもりでここまで用意したのにと呟く。
結界を解き、百鬼夜行を放し、鵺を開放したのは春鷹だった。元々、先が見える春鷹だったが、今は、見えなくなった。鵺に矢を射った者は力が増と言われていた。春鷹は、力を蘇らせたかった。
蓉子は春鷹を裁いた。審神者と神子の資格を剥奪、実家で謹慎を言い渡される。蓉子は、自分の力が無くなった原因は、自分を偽って生活していたからだと考えた。春鷹にも、自分を偽って生活しているから力が無くなったのだろうと言い、兄からの手紙を渡す。人はやり直せます。と蓉子は言った。
蓉子は、菖蒲に、斎王になりたくない理由を聞く。菖蒲は、はっきり立夏と結婚するのが遅くなると答えた。菖蒲は、出版社に勤めることと立夏と結婚することが望だから。
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