2026年6月2日火曜日

伝次郎人情捕物控① 転身

 伝次郎人情捕物控① 転身 稲葉稔

 南町奉行・筒井政憲の隠密として難事件を解決してきた沢村伝次郎だったが、辞め、八丁堀を離れて新天地で暮すことにした。千草と湯島横丁に引っ越した。
 粂吉は、同心・松田久蔵から手札を貰い岡っ引きとなった。
 与茂七は、深川の船宿「川政」の船頭になった。

 近所の呉服屋の小僧・新吉と知りあった。新吉は六年前、目の前で母親を殺されていた。父親も亡くなっていた。新吉は、客の連れの男の手の甲にある痣を見、母親を殺した男の手にもあったことを思い出す。新吉は番頭や主人にあの男は、母を殺した犯人だと訴えるが、名前も住所も判らない。証拠もないことなのでどうしようもないと言われる。
 伝次郎は、調べると約束する。手の甲に痣のある男・彦造を見つける。新吉の母親を殺した男かを調べる途中、彦造を見張る男達に気が付いた。男達は、彦造が昔、男を殺したことを知っており、今回自分たちの邪魔者を殺させようと強請っていた。
 彦造の人殺しを阻止し、捕まえ、新吉の母の事件を調べていた北町の同心・島田元之助に渡した。
 彦造は、六年前、金を借りた男を殺し、それを見られたと思った女・新吉の母を殺していた。今回、やくざの縄張りを奪うために彦造に敵対する親分の殺しを要請していた。
 六年前の永尋ねになった事件が二つ片付いた。
 新吉は大番屋に送られる前に彦造に会い、憎しみと悲しさと悔しさをぶつけた。

2026年5月31日日曜日

湘南起動鑑識隊 朝比奈小雪④ 湯けむりの影

湘南起動鑑識隊 朝比奈小雪④ 湯けむりの影 鳴神響一  

 箱根・仙石原の老舗温泉旅館で、宿泊客の女性が刺殺体で発見された。臨場した起動鑑識隊の朝比奈小雪は、小さな違和感を覚える。遺留品から漂うべきにおいがしない。密室同然の温泉宿、錯綜する証言、消えた凶器。
 今回も向井は朝比奈を聞き込みに連れ回す。証言は聞きながら今回も朝比奈は気が付いた。みんなの証言が噛みあわない理由。被害者は露天風呂に入っていなかった。
 旅館の女将が、旅館を売ろうとする不動産屋を殺していた。

2026年5月29日金曜日

銀座「四宝堂」文具店Ⅳ 

 銀座「四宝堂」文具店Ⅳ 上田健次

 リボン 大学生時のバイト先のスーパーで出会った母子。DV被害から逃れて離婚した。入社翌日に、十才年上の彼女と結婚し、十才年下の娘を持つことになった。三年で彼女は亡くなる。元夫に娘・結は自分が育てると宣言する。葬儀の後、結は、遺景のリボンを黒から赤に替えた。
 結が結婚する。四宝堂でフォトフレームを買い、昔を思い出しながら結にお祝いの手紙を書く。
 後日、結と自分より年上の結婚相手を連れて四宝堂にくる。

 スクラップブック マツキヤ百貨店の社員食堂で働く五十嵐恵が、ニコニコ接客する様子を見て、暴言を投げつける百貨店の夫人靴売り場で働く谷村。それを見ていた嘱託で接客サービスの向上などを統括している貴島が五十嵐に謝る。貴島は、五十嵐が切り抜きをしていることを知り、四宝堂でスクラップブック五冊と必要な文具を買いそろえ、お詫びだとして贈る。
 バレーボール選手の夏川を応援し、夏川に励ましや力づけを受けている五十嵐は、スクラップブックに切り抜きを貼るようになった。
 暴言を吐かれて腹を立てていた谷村の、丁寧な辛抱強い接客によりお客様に気に入ってもらえる。貴島に注意を受けていた谷村は、五十嵐に腹だち紛れの暴言を吐いたことを謝る。五十嵐は谷村に言われたことももっともと考え自分の態度を変えていた。
 夏川が引退した。

 ボールペン 工事長・工藤が、現場が終わり次の現場に移る間際、通りかかった四宝堂へ寄る。十年使ったクリップボードを買い替えようと思った。クリップボードと一緒に出てきたボールペン、LAMY 2000。昔を思い出す。新人で配属された現場で付いた、工事長・甲本・おやじさんだった。工事現場での一から十、人との接し方から心構えまで用意する物から心の用意まで。教えられることは全て教えるという甲本。現場視察にやって来たお嬢様が、ヘルメットを拒み安全靴を拒む。工事現場への入場を拒否した。お嬢様の刺しがねでリベートを受け取っているという話になり、個人で受け取っていない甲本だが、支社として責任を甲本に押し付けた。甲本は以前から書き持っていた退職願いを出した。工藤は甲本からボールペンを貰う。竣工式の時、協力会社の社長たちに、甲本の席がないことを責められ、出席していないお嬢様の席を甲本の席とした。
 甲本は、鯛焼き、かき氷/味のエイゾーというお店を始めた。
 初めて工場長を拝命した時、退職届を書き、甲本の書いた退職届の封筒に入れた。
 良子がショッピングビルで買ってきた鯛焼きは、エイゾーのものだった。東京で売るのは初めてだった。

 クリップ ガンちゃんこと岩本千代。 大橋商事の古い社員。元社長の正ちゃんと四宝堂に来る。祖父硯水に話を聞いてもらったと述懐し、硯に良く似ていると言う。正ちゃんの別れた奥さんと仲が良く別れた後も、奥さんに正ちゃんのことを話していた。営業の田端に、会社の金で飲み食いしてこんな金額、非常識だと言った事がある。奥さん(藤子さん)が、こっそり営業の現場を覗かせてくれた。営業会議に参加し、田端に色々教えて貰い、複数の商談状況を管理する資料を作り経理処理の準備をするようになった。田端がアメリカ支社長に決まり、ガンちゃんは会社を辞め付いていくことにした。藤子さんから、クリップを模したブローチを貰った。
 今日、ガンチャンと正ちゃんは、久しぶりに会い、藤子さんの墓参りに行く。四宝堂にも寄っていた。正ちゃんが頼んだ出前を持ってきた良子を見たガンちゃんは、月子さんのお嬢さんと聞く。

 奉書紙 良子の見合いが決まった。
滝川良夫。月子さんに会うのが目的で「ほゝづゑ」に客として通っていた。月子さんが興味を持った映画に行った。店のアルバイトに誘われ、キッチンのアルバイトを始めた。月子さんに手帖をプレゼントした。月子さんが四宝堂に釣書の筆耕を頼みに行った。硯水さんに月子さん結婚してしまうぞと言われ、月子さんに自分で書いた釣書を渡す。二人でマスターに気持ちを話し、お見合いは無くなった。林田良夫になった。月子さんは三十才になる前に亡くなった。
 良夫は、良子の釣書の筆耕を四宝堂の硯に頼んだ。良子のお見合いを知った硯は、ダイヤの指輪を良夫に見せ、大切な人と離れ離れになるのはいやだと言う。どう良子に伝えればいいか判らない硯は、朝早く、良子を誘い、車で出発する。

2026年5月27日水曜日

家庭菜園の病害虫対策

家庭菜園の病害虫対策  野菜だより特別集

 化学肥料や農薬に頼らない野菜作り

 ソラマメ 11月の初めに種まき 元肥なし。脇にエンバクを植える。


農家が教える耕さない農業  農文協

 くさ・ミミズ微生物が土を育てる

 草は刈らずに倒す。 

2026年5月22日金曜日

あらすじで読む文楽50選

 あらすじで読む文楽50選 高木秀樹

2026年5月20日水曜日

有機の菜園 12か月 

 有機の菜園 12か月 佐倉朗夫

 様々な緑肥作物 
   大麦 播き種期 春 自然に枯れる。
   エンバク 春と秋  オーツ センチュウ抑制効果
   赤クローバー 春と秋 立ち上がって育つ 根粒菌
   レンゲ 秋  根粒菌
   ソルゴー 春から夏 深くまで根が張る
   ライムギ 秋 エンバクより遅くまで種まき出来る。センチュウ抑制
   クロムソンクローバー 春と秋 立ち性根粒菌 
   ヘアリーベッチ 秋  2m近くまで育つ。つる性
   クロタリア 春から夏 草丈1メートル

  オクラはナスの近くで育てよう
  枝豆とトウモロコシの混植
  空豆 お歯黒を下

家庭菜園 困った時のQ&A
    野菜作り177のヒント

2026年5月16日土曜日

神田職人えにし譚⑧ 赤縄

 神田職人えにし譚⑧ 赤縄 最終回 知野みさき

 職人仲間の修次と合作で鏡入れを注文された縫箔師・咲。修次に心惹かれている咲は胸を躍らせる。修次から仕事が入ったと断られた。その後、音沙汰もない。
 咲は、 修次の6年前に亡くなった兄・徹太郎の名と亀の印が入った鋏を持っている尚之を見た。しろとましろは悪い人だと言う。尚之は徹太郎を殺し、修次のために作っていた鋏を持ち逃げしていたのだった。合鍵作りを頼み、断られて殺していた。
 尚之は、盗人の一味だった。友達が無くした鍵の合い鍵を作ってくれと頼まれるところだった。その前に尚之が捕まる。待ち合わせのことを修次は名乗って出た。兄を殺したのではないかと聞くつもりだった。
 火盗改めがしらべた。
 鏡入れも出来た。
 正月二日、修次と咲は、お互い妻問いしあった。修次は櫛を贈り、咲は袂落としを贈る。櫛にも袂落としにも、柳と燕の縫い取りと彫りがあった。
 二十九日祝言を挙げる。
 修次が、向かいに仕事場を借りた。
 去年、葉月、女の双子を出産した。朝美と夕美と名付ける。

 

2026年5月14日木曜日

めじろ鳴く 時代小説短編集

 めじろ鳴く 時代小説短編集 佐伯泰英

 めじろ鳴く 宮本武蔵のもとに 柳生十兵衛の門弟という若者が訪ねてきた。武蔵に遺痕を持つ若者だった。

 寒紅おゆう 庄屋の息子から逃れるために江戸で紅作りの修業をするゆう。三年で寒紅おゆうと名付けられた紅を作り出す。追ってきた息子に見付かり簪で刺し殺す。ゆうも殺される。

 虚けの龍 深井家五十三石、三男・惣三郎。16才。相良の龍虎の龍と言われた惣三郎だが、かろうじて武士身分だった。師匠は惣三郎に、受けの剣を身に付けよと言う。御右筆百十石金杉由継の一人娘を三人の無頼者から救った。虎と言われる日下左近は壮行試合で優勝し、酔った勢いで惣三郎に難癖を付け勝負に持ち込む。一人対多勢にも関わらず惣三郎が勝つ。上士・駒飼一族の当主が陣頭指揮し押し出す気配が有る中、町奉行が、迅速に動き事を沈めた。
 後年、惣三郎は、金杉家に養子に入る。

 手毬 奥村兵衛は、国替えとなった榊原政永を追って、姫路から越後に行った。早駆けの邪魔をしたと言う理由で娘をうしなっていた。政永と会い、言葉を賜り納得仕掛けた奥村が、渡した手毬を見て娘のことを知らない政永を偽殿と言い、殺した。政永の本当の父・徒士頭古田が、奥村を討った。この手毬は政永が娘・ちかと名前を書き、手ずから渡した物だった。

 寛政元年の水遊び 鎌倉河岸のむじな長屋の三人、亮吉 政次 彦四郎が、10才の夏。水戸屋敷から流れ出る川と神田川の合流部で泳いだ。その場に水戸家の密書を持った若侍二人がやってきた。後からきた半澤は、若侍を殺す。もう一人が危うくなった時、政次は、半澤裏切って殺すかと声を掛けた。半澤は姿を消す。三村は水戸へ行った。三人は、今日見たことは、喋らないと誓った。

 妻手指 江戸の小さな道場で育った三兄弟。武者修行に出て帰らない父親の最後を報せる手紙が大阪より届く。読んでも判らないので三男・董次郎がいくことになった。六郷の船着き場で勝ってをいう侍達がいる。董次郎は、名刀・妻手指と百両を賭けた試合をすることになった。美濃部道場で次の日、行われた試合で、董次郎は竹刀を使う。董次郎は勝ちを得、百両を手にした。御救小屋に百両を渡す。上方は遠いのうと呟く。

2026年5月12日火曜日

志記1 遠い夜明け 

志記1 遠い夜明け 高田郁

 文化元年 1804年 如月。晴明の日に二人の女児が産声を上げる。
 ひとりは、蔵源美津。蔵源家は、黒兼藩で代々藩医を務める家系で、祖父の教随は秘密裏に腑分けを行い、父の啓明は藩医学校「青雲館」を担う立場であった。
 今ひとりは高越暁。備前刀を手掛ける刀鍛冶の一族で、祖母の高越剡 は、女忠光の異名を取っていた。
 美津は医学、暁は鍛刀を志す。
 美津と暁が十九の初夏、江戸で会う。

2026年5月10日日曜日

風烈廻り与力・青柳剣一郎69 梅一輪

 風烈廻り与力・青柳剣一郎69 梅一輪 小杉健治

 武士率いる押し込み一味・天狗小僧が、箱根を越えた。次は江戸でと網を張るが、手玉に足られる。
 剣一郎が出会った塩崎弥十郎。下宿先の道具屋が天狗小僧の宿ではないかと疑惑を抱く。
 天狗小僧は江戸には来ていなかった。
 塩崎弥十郎は、亡くなったはずの元御家人・奥井伊之助だった。七年前に小普請支配・川久保能登守は、芸者を妾にしたかったが、受け付けなかった。奥井のせいだと考えた川久保は、不行跡を理由に甲府勤番に追いやった。事を知った奥井は、甲府を飛び出し箱根で自分が死んだように見せ、塩崎を名乗った。甲府へ追いやられた梅が咲く頃、奥井は川久保を殺そうとしていた。
 剣一郎が阻止した。奥井は、川久保の家臣に、梅の季節にこだわらなければいつでも殺す機会はあった。梅が一輪咲くたびにそのことを思い出せと

2026年5月8日金曜日

飛躍

 飛躍 上田秀人

 水城聡四郎シリーズ傑作選


2026年5月6日水曜日

八州の風手控え帳 

 八州の風手控え帳 あさのあつこ

 一柳直四郎

鵂の銀藏、何年も前に姿を消した盗賊。直四郎は、銀蔵の正体が名主だと暴き、捕まえた。
江戸に送られ、牢で自死した。他殺に見せかけた。直四郎はそれも暴いた。

 縁談が持ち上がる。
 嫁いだ姉は、殿様に女がいる事が、許せず離縁して帰って来る。

2026年5月3日日曜日

現代農業 10

現代農業 10 2025

耕さない農業

  ミックス緑肥 
春播き 
エンバク へアリーベッチ ペルシアンクローバー ハゼリンソウ ヒマワリ
 
秋播き
ライムギ エンバク ヘアリーベッチ クロムソンクローバー  
イタリアンライスグラスは、時期がずれた

        
竹パウダーマルチ
マルチムギワイド てまいらずより早く枯れ死する。ネギの畝間に一条薄播き。緑肥が完全に枯れ根まで腐ってから土寄せ。暑い時期の土寄せは病気が発生しやすい。5月下旬ネギ定植。

新生姜味噌漬け 
 新生姜 5kg 塩 300g(6%) 味噌 5kg 砂糖 1kg 焼酎 200㎖
 ①生姜を洗い、塩と樽に入れ重しをする。
 ②味噌、砂糖、焼酎を混ぜ合わす。
 ③2日ほどで水があがった生姜を洗い、日陰で1時間干し、布巾で拭く。
 ④ポリ袋を敷いた樽に生姜と味噌を交互に重ね入れる。袋の口を縛り、冷暗所で寝かせる。
 1から2か月で出来上がり。

2026年4月19日日曜日

針と剣 縫箔屋事件帖④ 風を織る

針と剣 縫箔屋事件帖④ 風を織る あさのあつこ

 ちえと一は、父の仕事・花車と火車の着物を、大店の出雲屋の別邸へ届けに行く。道場で五人に襲われ腹を立てながら先代の内儀に会う。ツタは、昔、一の実家・吉澤家に長刀を教えに行っていた。ツタは、十年前に亡くなった娘・美鈴を助けて欲しいと頼む。

 出雲屋の番頭が殺される。
 仙五朗親分は、二十年前に 先代が、囲っていた女に殺され、女は首を吊って自死した事件の時から気にかけていたと言う。女は自死ではないと思うが、お上は自死で終わらせた。十日前、仙五朗は、出雲屋は血にまみれるという文を貰っていた。

 榊道場を辞めた鞍山が、行方不明だと言いにきた伊上源之亟が、仙五朗に連れて行かれ、殺されて見付かった男を鞍山だと確かめた。

 鞍山は番頭を殺していた。そして殺された。殺したのは出雲屋の大番頭・重吉。仙五朗は、二十年前の主人殺しも重吉だと言った。

2026年4月16日木曜日

料理人季蔵捕物控㊿ 日丿本一のおせち

料理人季蔵捕物控㊿ 日丿本一のおせち 和田はつ子 

 ①新生姜をキレイに洗う。②15%の塩で揉み重しをする。目安は4日、しんなりさせる。
 ③水気をふき取り、日干しをする。洗わない。④酒粕は生姜と同量、砂糖は20%を混ぜる。 ⑤酒粕と新生姜を交互に重ねる。蓋をして半年以上漬け込む。

 塩梅屋は、ごま油と海苔の寄付を受ける。ごま油は、葱の煎餅風焼き飯とひじきと納豆の焼き飯になった。
 海苔は、昼賄いは、親子そぼろ、風味おかか、佃煮昆布たまご、ごぼう鯖、しわす鮭、梅しらす等を入れた四角いおにぎりになった。夜のご馳走は、鰻の蒲焼、大海老天、揚げ鶏、照焼き鰤、塩梅屋風薬食い・牛肉の甘辛煮が入った四角いおにぎりになった。

 豪助としんの店「味楽屋」庭で女の遺体が見付かった。松次は銀の簪を拾う。烏谷奉行は早々に遺体を持って行く。女の身元はなかなか判らない。ごま油の寄付をした富山屋の養女であり現在は老中・酒井の町屋に住む側室・華香とされた。
 海苔を寄付した品川屋の主人と大番頭が殺される。犯人と思われる男が自死に見えるように殺され、華香を殺した犯人もこの男と思われた。

 味楽屋に客が来ない。味楽屋の後ろ盾・大阪の大商人鞍馬屋が、上方商人を集め江戸への旅を計画する。味楽屋に泊まり、日ノ本一のおせちを注文する。季蔵と、「四方八方料理大全」を守る、矢萩藩藩主・貴栄が考える。貴栄の命も狙われる。貴栄は、酒井の下に行く前の華香を想っていた。

 ひとを殺している犯人は、富山屋ではないかと思う烏谷は、富山屋へ季蔵を調べに行かす。
富山屋で話を聞いた季蔵は、華香の実像が今まで聞いた話と違うことが判る。犯人は華香と思うが、華香は死んでいる。次狙われるのはと考えた季蔵は味楽屋に向かう。料理に毒を入れる華香がいた。季蔵危うしとなった時、疾風小僧と仲間が現れ助けられる。

 華香の実家・倉西屋を潰された復讐心が、酒井と結び何でも出来るという心が強くなった。酒井には酒井の言い分があった。徳川は、外様と連携しなければならないと考えた。町会所の金を外様秋山家に貸した。ただ秋山家はその金を民のために使わなかった。

 

2026年4月10日金曜日

貸し物屋お庸謎解き帖⑦ お慕い申し候

 貸し物屋お庸謎解き帖⑦ お慕い申し候 平谷美樹

 初夢のまじまい 亡くなった娘の想い人が、初夢に娘の夢を見てくれるように宝船の絵を借りに来る男。庸が、娘の相手を突き止める。

 三つの煙草盆 老侍が煙草盆を借りに来る。庸は三種類を用意する。西山徳亮と名乗る老侍は、水戸の光圀だった。光圀の隠し息子が。神坂藩の前の前の藩主の五人目の養子に入った。今の藩主になった。庸にちょっかいをっ出していることを知った光圀は、辞めさせるために公儀に手を回したと脅す。清五郎も知っている。
 
 平打ちの簪 簪を借りにきた半之助をつける。つるという亡くなった妻に挿していた。庸が話した。瑞雲も会った。あのままで良いという。半之助は長屋から気味が悪いと追い出されていた。後日、一軒屋を借りたと半之助が報告に来た。

 お慕い申し候 神楽衆が太鼓を返しにきた。お慕い申し候と書かれた紙が付いていた。行宛てのない恋文は可哀想だと庸は、渡された人を探す。同取りの吉十郎に、お前さん宛ての文だと渡す。
 
 暖けえ布団一組 十二月の末、一番ふかふかの布団一組後で取りに来ると頼まれる。なかなか取りに来ない。男は引っ越ししていた。暮に光圀が、年越し膳が食べたいと泊まりに来る。布団が有るだろうと。松之助は帰り道、呼子を持たされる。父・秀蔵だった。夜更、清五郎たちが、湊屋両国店に押込む前の蠎蛇の三右衛門一味と渡り合った。娘を殺せと頼まれていた。呼子が鳴り響き北町同心・熊野五郎左衛門が現れ捕まえた。光圀は庸を守るつもりだった。
  

2026年3月28日土曜日

幕末神妙記〈1〉 両国の笛吹きと占い師 

 幕末神妙記〈1〉 両国の笛吹きと占い師 知野みさき

 翠 三味線の師匠 恋仲だった幼馴染みを亡くした時に記憶の一部をなくしている。
 仁之助 支倉屋の次男、支倉長屋の大家。想い人・翠の世話を焼く。
 環 巷で評判の占い師。十五才にしては大人びている。
 零次 環の従兄で、翔太の兄。三人でくらしている。
 朔太 五才の男児。翠の笛の弟子となる。
 祥彦 仁之助の柔術仲間にして岡っ引き
 ゆかり 翠の母、卒中で亡くなる。
 早苗 ゆかりの親友、船宿の女将。江戸に出てきた翠達を助ける

2026年3月20日金曜日

蘭学小町の捕物帖③ 千夏の音

 蘭学小町の捕物帖③ 千夏の音 山本巧次

 蘭学医の父の助手をしながら蘭学に心酔する千夏は、年ごろなのに縁遠い。
 父と一緒に西洋兵術の訓練を見に行く。一人の兵が誤射で亡くなる。訓練の師範をしていた蘭学者・赤井から、事件の真相を突き止めて欲しいと頼まれた。赤井は勿論、出場していた門弟は、謹慎していた。千夏は、赤井の門弟で、出場していなかった唐物商・青海屋の若旦那・繁太郎と現場に行き、砲術に付いていろいろ聞く。繁太郎が斬られた。幸い浅傷で命には別状無かった。この事件により、同心、井沢信兵衛が、事件捜査に加わる。
 千夏は、繁太郎の動きから、兵の着物と、ゲベール銃を見つけた。
 殺された元橋は、赤井の指図のように思わせ半ば強制的に脅しながら繁太郎に銃の闇取引を手伝いさせた。幕府の許可をとらない、外様藩とのゲベール銃の売買だった。このまま闇取引をしたくない繁太郎の犯行だった。大砲の音に紛れての犯行だった。目付には、犯人どころか犯行の仕方も判らず、門弟の誰かを犯人に仕立てようとした。繁太郎の犯行に気付いた赤井は、町奉行所が出張るように繁太郎を傷つけた。千夏たちは、繁太郎の犯行を暴き、赤井の企みも暴いた。繁太郎は、自分が一人でやったことと言い、赤井は繁太郎に遣らせたと言う。
 

2026年3月2日月曜日

新・秋山久蔵御用控〈二十三〉 追跡者

 新・秋山久蔵御用控〈二十三〉 追跡者 藤井邦夫

  追跡者 久蔵は、自分が付けられていることを感じた。二十年前に抜け荷で捕まえた商家の久蔵が斬った用心棒の姉弟だった。弟は恩ある姉のために姉の言いなりだった。姉が連発銃で狙う久蔵の前に飛び出し、背に弾を受けて死んだ。

 結び文 勇次は、商家の押し入りを計画する兄を止めてという結び文を貰う。みんなで手分けして調べだし、兄の知人、三人が、盗みに入る手前で阻止し、三人を急度叱りの刑にした。

 微笑み 不忍の池の辺で微笑み亡くなっている女の遺体が見付かった。毒のようだ。柳橋のみなと和馬が調べる。女は、夏目蔵人の妻・吉乃だった。夏目は、献残屋に賄賂を要求し、勘定吟味役に知らされお役御免になったことを恨み、吉乃に毒薬を渡し、献残屋を殺すことを頼んだ。吉乃は、毒を夫に盛り、床下に埋め、自分は池の傍で自殺した。久蔵の命で家捜しした床下から、吉乃の遺書と夫の遺体が見付かった。不忍の池の傍から、昔、吉乃が愛した人がいた寺が対岸に見える。

 道行き 雲海坊は、女盗人を見つけた。古い料理屋を訪ねるのを見た。雲海坊は、しまを見張り、勇次と由松は、汐風を調べ、新八と清吉は汐風を見張る。しまは呉服屋「丸菱屋」の通い女中をしていた。
 盗賊が集まり押込む日、店の小路で捕まえようとしたが、頭の宗平に逃げられた。雲海坊が見張るしまの所に下帯だけの男が来た。夜明け、動いた二人を捕まえようとした。宗平は久蔵に斬られた。 



2026年2月28日土曜日

新・問答無用〈4〉 騙り商売

 新・問答無用〈4〉 騙り商売 稲葉稔

 一両で薬を仕入れ売る。同じように仕入れて売る者を増やすと褒賞が出る。と言われ薬を買ったが、薬が売れない。と町年寄のところに訴える者が増えた。薬を買っているので騙されたわけではないが、訴える者が多いので柏木宗十郎が調べることになった。
 宗十郎は、始めた者を調べだそうとするが、関係者は、何もわからない者、知りそうな者は死んでいた。似顔絵を描き、見つけ出した医者も殺された。祥雲は、小普請医師になるために、道庵に貢いでいた。道庵は、祥雲の始末を九兵衛に言い含めた。祥雲を殺した九兵衛は、最後に道庵を狙うが、宗十郎に捕まった。
 多分、宗十郎は、道庵を斬った。