2018年7月25日水曜日
口中医桂助事件帖⑮ 毒花伝
口中医桂助事件帖⑮ 毒花伝 和田はつ子
藤屋桂助は虫歯になり歯無しになった人々が生きる希望を失うことに心を痛めていた。
品川で見付かった遺体は、千住品三郎という、桂助が歯を抜いた患者だった。
品川では同じ頃、破傷風で死んだ男が見付かり、その遺体を焼いた男も不審な死を遂げていた。続いて投げ込み寺で見付かった八つの普請な遺体も、全員歯がなかった。
美鈴といっしょになり佳という娘を持った剛次も遺体の身元調べをしていた。花簪売りの娘・蝶を調べ出し、剛次は勾引かされる。蝶が出入した料理屋の主・新吉が河豚毒で死亡した。新吉はフグ毒の研究日誌を残した。口を封じられるついでに研究の犠牲になった。
勾引かされた剛次は地下牢にいた。彩と名乗る志保に逃げ道を教わり、逃げる時志保を背負って逃げた。志保を背の温もりで剛次を思い出し、桂助を思い出し、自分が志保であることを思い出した。剛次が目を離した隙に志保はいなくなった。剛次は家に帰った。
南町奉行所同心・友田達之助が書いた覚書を持って、元御側用人・岸田正二郎を頼る。
長州藩の支藩が異国に毒薬を売ろうとした。旗本・千住家は朝廷の医者を育成する役職・博士の古い医書を伝えている家だった。古医書の中に毒花伝がありその中にフグ毒があった。千住家を知った長州藩から話しがあり、速効性と特異性は認められたが、解毒剤が必要だった。その為に長州藩中屋敷で生きる望を失っていた歯無しの人々が試しに使われた。千住市左衛門と市之介は岸田と桂助に話し、医書を焼き、切腹した。
市之介から志保が襲われて斬り殺されようとしていたところを助け、記憶が無いので綾乃と呼び試しの手伝いをさせた。医術の知識と手伝う技があった。失った記憶の中で「いしゃ・は・くち」の口中医桂助さんという言葉がでたことを知らせる手紙が届いた。
志保が姿を消したのは自らの意志だと思っていたが、違っていたことがわかり、桂助は志保を探そうと思った。
藤屋桂助は虫歯になり歯無しになった人々が生きる希望を失うことに心を痛めていた。
品川で見付かった遺体は、千住品三郎という、桂助が歯を抜いた患者だった。
品川では同じ頃、破傷風で死んだ男が見付かり、その遺体を焼いた男も不審な死を遂げていた。続いて投げ込み寺で見付かった八つの普請な遺体も、全員歯がなかった。
美鈴といっしょになり佳という娘を持った剛次も遺体の身元調べをしていた。花簪売りの娘・蝶を調べ出し、剛次は勾引かされる。蝶が出入した料理屋の主・新吉が河豚毒で死亡した。新吉はフグ毒の研究日誌を残した。口を封じられるついでに研究の犠牲になった。
勾引かされた剛次は地下牢にいた。彩と名乗る志保に逃げ道を教わり、逃げる時志保を背負って逃げた。志保を背の温もりで剛次を思い出し、桂助を思い出し、自分が志保であることを思い出した。剛次が目を離した隙に志保はいなくなった。剛次は家に帰った。
南町奉行所同心・友田達之助が書いた覚書を持って、元御側用人・岸田正二郎を頼る。
長州藩の支藩が異国に毒薬を売ろうとした。旗本・千住家は朝廷の医者を育成する役職・博士の古い医書を伝えている家だった。古医書の中に毒花伝がありその中にフグ毒があった。千住家を知った長州藩から話しがあり、速効性と特異性は認められたが、解毒剤が必要だった。その為に長州藩中屋敷で生きる望を失っていた歯無しの人々が試しに使われた。千住市左衛門と市之介は岸田と桂助に話し、医書を焼き、切腹した。
市之介から志保が襲われて斬り殺されようとしていたところを助け、記憶が無いので綾乃と呼び試しの手伝いをさせた。医術の知識と手伝う技があった。失った記憶の中で「いしゃ・は・くち」の口中医桂助さんという言葉がでたことを知らせる手紙が届いた。
志保が姿を消したのは自らの意志だと思っていたが、違っていたことがわかり、桂助は志保を探そうと思った。
2018年7月24日火曜日
見届け人秋月伊織事件帖⑧ 青嵐
見届け人秋月伊織事件帖⑧ 青嵐 完 藤原緋沙子
見返り川 倉島藩の国許の側室・亀殿から江戸で開かれる茶会のために茶入れ「あけぼの」を送られることになった。茶入れと百両を運ぶ役になった小島周次郎と向井助十郎だった。途中、薬入りの酒を飲まされ奪われた。向井は岸壁から飛び降り自殺をし、小島は国許に報告に帰り牢に入れられ、切腹を命じられる。小島は向井が江戸で生きていることを知らされ、事の次第を探る為牢破りをする。倉島藩士は小島を探す。見届け人に依頼する。
茶入れは亀殿の元に返っていること、向井は百両を持って江戸にいることが分かり小島の濡れ衣を晴らす。亀の方は座敷牢に入れられ髪を下ろし仏門に入った。国を追われていた小島と妻は二人で国許に帰った。
青嵐 大阪から江戸に来て何も出来ない巳之助と出会った秋月伊織は巳之助のことが気になっていた。大阪で押し込みをし人を殺した盗賊・梶原十兵衛が江戸にいるらしい。百両の賞金が掛けられていた。土屋弦之助は探している。梶原を見付け張り込んでいる時、巳之助が現れる。仕舞屋の賄い婦に話しを聞くが詳しいことは何も知らない。賄い婦は巳之助の母親だと分かる。伊織は巳之助に母親のことを知らせ、押し込みの見張りをすることになっている場所を聞き出し、芝居をさせる。盗賊が千両箱を盗み終わり、巳之助が殺される寸前に出て行き捕まえた。
伊織は実家に戻ることになった。家禄一千石目付け・秋月隼人正忠朗の弟だが、忠朗に子がないため養子になる。勘定奉行佐久間家の娘・奈緒との縁組も決まっている。
見返り川 倉島藩の国許の側室・亀殿から江戸で開かれる茶会のために茶入れ「あけぼの」を送られることになった。茶入れと百両を運ぶ役になった小島周次郎と向井助十郎だった。途中、薬入りの酒を飲まされ奪われた。向井は岸壁から飛び降り自殺をし、小島は国許に報告に帰り牢に入れられ、切腹を命じられる。小島は向井が江戸で生きていることを知らされ、事の次第を探る為牢破りをする。倉島藩士は小島を探す。見届け人に依頼する。
茶入れは亀殿の元に返っていること、向井は百両を持って江戸にいることが分かり小島の濡れ衣を晴らす。亀の方は座敷牢に入れられ髪を下ろし仏門に入った。国を追われていた小島と妻は二人で国許に帰った。
青嵐 大阪から江戸に来て何も出来ない巳之助と出会った秋月伊織は巳之助のことが気になっていた。大阪で押し込みをし人を殺した盗賊・梶原十兵衛が江戸にいるらしい。百両の賞金が掛けられていた。土屋弦之助は探している。梶原を見付け張り込んでいる時、巳之助が現れる。仕舞屋の賄い婦に話しを聞くが詳しいことは何も知らない。賄い婦は巳之助の母親だと分かる。伊織は巳之助に母親のことを知らせ、押し込みの見張りをすることになっている場所を聞き出し、芝居をさせる。盗賊が千両箱を盗み終わり、巳之助が殺される寸前に出て行き捕まえた。
伊織は実家に戻ることになった。家禄一千石目付け・秋月隼人正忠朗の弟だが、忠朗に子がないため養子になる。勘定奉行佐久間家の娘・奈緒との縁組も決まっている。
2018年7月23日月曜日
弥勒シリーズ⑧ 雲の果
弥勒シリーズ⑧ 雲の果 あさのあつこ
空き家と思われた仕舞屋が火事になり雨のため半焼になった焼け跡から刺し殺された女の遺体が発見された。何者か判らない女。調べて心の蔵の発作のような同じような死に方の事件が何件があることが分かった。
遠野屋の大番頭・喜之助が亡くなった。残った物から喜之助の生国は分かる。羽馬藩。喜之助が残した帯の手掛かりと火事場に残った帯の残布が同じだったため、羽馬藩を調べる。
羽馬藩は三十年前、山崩れで村が潰れた。城普請を言いつけれ、強盗団を作っていた。今ではそれぞれの生活をしていたが、盗賊団の頭が亡くなり、言い付かっていた養女・芳が順に病死に見える毒を使って殺していた。信次郎は遠野屋清之介の前で全て明らかにした。捕まえない。信次郎は明らかになればいいと思っている。芳は店を始末し作兵衛太にお金を残し、自分は焼け跡で切腹した。
空き家と思われた仕舞屋が火事になり雨のため半焼になった焼け跡から刺し殺された女の遺体が発見された。何者か判らない女。調べて心の蔵の発作のような同じような死に方の事件が何件があることが分かった。
遠野屋の大番頭・喜之助が亡くなった。残った物から喜之助の生国は分かる。羽馬藩。喜之助が残した帯の手掛かりと火事場に残った帯の残布が同じだったため、羽馬藩を調べる。
羽馬藩は三十年前、山崩れで村が潰れた。城普請を言いつけれ、強盗団を作っていた。今ではそれぞれの生活をしていたが、盗賊団の頭が亡くなり、言い付かっていた養女・芳が順に病死に見える毒を使って殺していた。信次郎は遠野屋清之介の前で全て明らかにした。捕まえない。信次郎は明らかになればいいと思っている。芳は店を始末し作兵衛太にお金を残し、自分は焼け跡で切腹した。
2018年7月22日日曜日
三島屋変調百物語伍之続
三島屋変調百物語伍之続 あやかし草紙 宮部みゆき
開けずの間 長姉の塩断ちが元で、家に行き逢い神を引き入れ、父母と五人の兄姉と義姉を亡くした末の弟の話。最期に母親が自分の命と引き換えに行き逢い神に出て行ってもらった。
ちかと三島屋の次男・富次郎とで話しを聞き、富次郎は家から出て行く女の後ろ姿を描いた。
だんまり姫 駿河の大名のお国様のしゃべらない姫様のおまる付き女中になったもんも声の女・せいの話。もんも声はあの世の者を呼んでしまう。現藩主の兄・一国は側室の子で父親は国家老だった。十才の時、国家老が藩が二つに割れることを苦にして孫に毒を盛る。悲しんだ側室は亡くなり、家老は切腹する。せいは亡くなった一国と話すようになった。一国を城から連れ出し解き放つ算段をする。大蜘蛛退治を演目にする人形芝居を呼び、武者人形の中に入れて城外に連れ出した。一国様は武者人形より大蜘蛛がいい我の入れ物と言った。諸国を巡り土地の禍を一身に集める形代になろう。恨みと悲しみを食らう。姫の声は戻った。
富次郎は、右半分の大蜘蛛に乗った草笛をふいている男の子の背中を描き。遠景に海、雲の中に鷗を描いた。
面の家 沢山の面が逃げ出さないように見張りをする娘・種のはなし。悪いことをしたものにしか見えない面。見える種は見張りを頼まれるが、面は種をお金で買収する。逃げるが知らないふりをしておけ。面たちは逃げた。火事があり、外に出れば番犬のような者はいっぱいる。面は見付かり封じられた。面が外に出ると禍が起ると言われている。種は面に齧られた足の指を針で浄められた。話しの後、三島屋の守り役・勝が種に古い柘植の櫛をやった。富次郎は櫛の絵を描いた。
あやかし草紙 ちかを嫁に欲しいと言っていた越後屋の清太郎の縁談が決まった。
瓢箪古堂の勘一の助言で、富太郎の描いた絵を入れる箱ができた。桐の箱で、厚手の美濃紙に貼り付けた絵を柵に挟んで縦にしまうようになっていた。聞き捨て筐。あやかし草紙と名付ける。
勘一は不思議話をする。貸本屋・井泉堂の持ち出し禁止の己の運命と寿命を知る本があった。瓢箪古堂の写本をしてくれる人が関係し、知ることになった。その人が亡くなり、勘一は井泉堂の主から、見せてあげると言われた。勘一は井泉堂には行っていないと言う。
小さな婆さまが自分のことを話す。十五才で嫁いでから六度も嫁に行ったと言う。一人目は四年で死別。二人目はその弟、前夫への悋気で三年で実家に帰る。三人目は家作持ちの三男で五年で死別。四人目は風流人で二十四年で死別。五人目は四人目の夫の遺言で結婚。娘が身代狙いだと煩く、一年半で離婚。六度目は商家の番頭。七年と十ヶ月で死別。
婆さまは六人の顔がそっくりだったと言った。
婆さまの長閑な笑顔と動じない物腰。同じよう人を知っている。
ちかに川崎から手紙が届く。ちかが逃げ出した川崎、ちかの兄・喜一はちかの分の咎を背負って暮らし続けている。老いてゆく両親を助けながら逃げずに旅籠を続けていた。申し訳ないと思っていた。喜一が先月末に先夫との間に五つの子がいるえいを嫁に貰ったと書かれていた。えいのお腹に喜一の子がいると。
ちかは黒白の部屋に籠り考えた。瓢箪古堂に行き、勘一に、井泉堂に行き、寿命を教える冊子の写本をしたでしょうと問い詰める。見届ける覚悟をしたので嫁に貰って下才と願った。祝言は一月二十日になった。
金目の猫 百物語は富次郎が続けることにした。兄・伊一郎が三島屋にくる。伊一郎が不思議話をする。伊一郎が十才、富次郎が八才。三島屋がこの場所に店を構えて直ぐのころ。富次郎がお稲荷さんの木の上で子猫を見付けた。三島屋で飼えないので、近所の油屋で飼うことになった。まゆと名付けられ、三島屋にも来た。まゆが三島屋の二階の縫子の赤ちゃんの顔に上に乗りかっているのを見付けられ、大騒ぎになりまゆはいなくなった。
まゆの正体は三島屋の縫子・きんの生き霊だった。きんは縫子を続けたかったが辞めなくてはならなかった。代わりに行ったさとは三島屋の悪口を言いふらす。我慢できなかった。稲荷の木上で三島屋を見ていた。大騒ぎになった日、逃げるまゆは伊一郎の懐に飛び込み、いちの坊ちゃんごめんなさいね。猫がしゃべる。伊一郎はきんの長屋へ行き、きんのはなしを聞いて知った。きんは遠くへ行くところだった。
祝言の日、小旦那・富次郎は、商人風の者に祝言は終わりましたかと声をかけられた。ご縁のあった者です。お幸せにとお伝え下さいと姿を消した。勝は小旦那を百物語の継ぎ手と認めたのでしょうと言った。
開けずの間 長姉の塩断ちが元で、家に行き逢い神を引き入れ、父母と五人の兄姉と義姉を亡くした末の弟の話。最期に母親が自分の命と引き換えに行き逢い神に出て行ってもらった。
ちかと三島屋の次男・富次郎とで話しを聞き、富次郎は家から出て行く女の後ろ姿を描いた。
だんまり姫 駿河の大名のお国様のしゃべらない姫様のおまる付き女中になったもんも声の女・せいの話。もんも声はあの世の者を呼んでしまう。現藩主の兄・一国は側室の子で父親は国家老だった。十才の時、国家老が藩が二つに割れることを苦にして孫に毒を盛る。悲しんだ側室は亡くなり、家老は切腹する。せいは亡くなった一国と話すようになった。一国を城から連れ出し解き放つ算段をする。大蜘蛛退治を演目にする人形芝居を呼び、武者人形の中に入れて城外に連れ出した。一国様は武者人形より大蜘蛛がいい我の入れ物と言った。諸国を巡り土地の禍を一身に集める形代になろう。恨みと悲しみを食らう。姫の声は戻った。
富次郎は、右半分の大蜘蛛に乗った草笛をふいている男の子の背中を描き。遠景に海、雲の中に鷗を描いた。
面の家 沢山の面が逃げ出さないように見張りをする娘・種のはなし。悪いことをしたものにしか見えない面。見える種は見張りを頼まれるが、面は種をお金で買収する。逃げるが知らないふりをしておけ。面たちは逃げた。火事があり、外に出れば番犬のような者はいっぱいる。面は見付かり封じられた。面が外に出ると禍が起ると言われている。種は面に齧られた足の指を針で浄められた。話しの後、三島屋の守り役・勝が種に古い柘植の櫛をやった。富次郎は櫛の絵を描いた。
あやかし草紙 ちかを嫁に欲しいと言っていた越後屋の清太郎の縁談が決まった。
瓢箪古堂の勘一の助言で、富太郎の描いた絵を入れる箱ができた。桐の箱で、厚手の美濃紙に貼り付けた絵を柵に挟んで縦にしまうようになっていた。聞き捨て筐。あやかし草紙と名付ける。
勘一は不思議話をする。貸本屋・井泉堂の持ち出し禁止の己の運命と寿命を知る本があった。瓢箪古堂の写本をしてくれる人が関係し、知ることになった。その人が亡くなり、勘一は井泉堂の主から、見せてあげると言われた。勘一は井泉堂には行っていないと言う。
小さな婆さまが自分のことを話す。十五才で嫁いでから六度も嫁に行ったと言う。一人目は四年で死別。二人目はその弟、前夫への悋気で三年で実家に帰る。三人目は家作持ちの三男で五年で死別。四人目は風流人で二十四年で死別。五人目は四人目の夫の遺言で結婚。娘が身代狙いだと煩く、一年半で離婚。六度目は商家の番頭。七年と十ヶ月で死別。
婆さまは六人の顔がそっくりだったと言った。
婆さまの長閑な笑顔と動じない物腰。同じよう人を知っている。
ちかに川崎から手紙が届く。ちかが逃げ出した川崎、ちかの兄・喜一はちかの分の咎を背負って暮らし続けている。老いてゆく両親を助けながら逃げずに旅籠を続けていた。申し訳ないと思っていた。喜一が先月末に先夫との間に五つの子がいるえいを嫁に貰ったと書かれていた。えいのお腹に喜一の子がいると。
ちかは黒白の部屋に籠り考えた。瓢箪古堂に行き、勘一に、井泉堂に行き、寿命を教える冊子の写本をしたでしょうと問い詰める。見届ける覚悟をしたので嫁に貰って下才と願った。祝言は一月二十日になった。
金目の猫 百物語は富次郎が続けることにした。兄・伊一郎が三島屋にくる。伊一郎が不思議話をする。伊一郎が十才、富次郎が八才。三島屋がこの場所に店を構えて直ぐのころ。富次郎がお稲荷さんの木の上で子猫を見付けた。三島屋で飼えないので、近所の油屋で飼うことになった。まゆと名付けられ、三島屋にも来た。まゆが三島屋の二階の縫子の赤ちゃんの顔に上に乗りかっているのを見付けられ、大騒ぎになりまゆはいなくなった。
まゆの正体は三島屋の縫子・きんの生き霊だった。きんは縫子を続けたかったが辞めなくてはならなかった。代わりに行ったさとは三島屋の悪口を言いふらす。我慢できなかった。稲荷の木上で三島屋を見ていた。大騒ぎになった日、逃げるまゆは伊一郎の懐に飛び込み、いちの坊ちゃんごめんなさいね。猫がしゃべる。伊一郎はきんの長屋へ行き、きんのはなしを聞いて知った。きんは遠くへ行くところだった。
祝言の日、小旦那・富次郎は、商人風の者に祝言は終わりましたかと声をかけられた。ご縁のあった者です。お幸せにとお伝え下さいと姿を消した。勝は小旦那を百物語の継ぎ手と認めたのでしょうと言った。
2018年7月20日金曜日
鬼役〈二十四〉 白刃
鬼役〈二十四〉 白刃 坂岡真
十六夜の月 橘右近が亡くなり密命はどうなるか。密命が下されるが、目の前で相手が殺される。信用されていないのか。間に就く家の主人・土田伝右衛門が勾引かされた。後ろ手に縛られ吊るされた伝右衛門を助ける。彼らは軒猿、元は上杉に仕えた忍び。刺客にされそうになっている壷井師古を刺客にさせないようにする。
町奉行所斬り 橘の意志を継黒幕から命を受け、報酬さえ貰えばどのような密命も果たすと言う丸田川春満を殺す。壷井は加賀前田藩の書き物奉行の配下になる。
矢背蔵人介は矢部駿河守を刺客から守るが、矢部は鳥居の奸計に嵌り町奉行を罷める。
遺志を継ぐ者 密命により成敗した。家慶のお墨付きを持つ如心尼からの密命と蔵人介の友の仇打ちが同じ人物だった。次ぎに密命が下された時受けられるかどうか判らない。
十六夜の月 橘右近が亡くなり密命はどうなるか。密命が下されるが、目の前で相手が殺される。信用されていないのか。間に就く家の主人・土田伝右衛門が勾引かされた。後ろ手に縛られ吊るされた伝右衛門を助ける。彼らは軒猿、元は上杉に仕えた忍び。刺客にされそうになっている壷井師古を刺客にさせないようにする。
町奉行所斬り 橘の意志を継黒幕から命を受け、報酬さえ貰えばどのような密命も果たすと言う丸田川春満を殺す。壷井は加賀前田藩の書き物奉行の配下になる。
矢背蔵人介は矢部駿河守を刺客から守るが、矢部は鳥居の奸計に嵌り町奉行を罷める。
遺志を継ぐ者 密命により成敗した。家慶のお墨付きを持つ如心尼からの密命と蔵人介の友の仇打ちが同じ人物だった。次ぎに密命が下された時受けられるかどうか判らない。
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