2018年7月23日月曜日

弥勒シリーズ⑧ 雲の果 

弥勒シリーズ⑧ 雲の果 あさのあつこ
 空き家と思われた仕舞屋が火事になり雨のため半焼になった焼け跡から刺し殺された女の遺体が発見された。何者か判らない女。調べて心の蔵の発作のような同じような死に方の事件が何件があることが分かった。
 遠野屋の大番頭・喜之助が亡くなった。残った物から喜之助の生国は分かる。羽馬藩。喜之助が残した帯の手掛かりと火事場に残った帯の残布が同じだったため、羽馬藩を調べる。
 羽馬藩は三十年前、山崩れで村が潰れた。城普請を言いつけれ、強盗団を作っていた。今ではそれぞれの生活をしていたが、盗賊団の頭が亡くなり、言い付かっていた養女・芳が順に病死に見える毒を使って殺していた。信次郎は遠野屋清之介の前で全て明らかにした。捕まえない。信次郎は明らかになればいいと思っている。芳は店を始末し作兵衛太にお金を残し、自分は焼け跡で切腹した。

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